フィジー

人口 : 91万人  

(2023年4月IMF推計値 日本は1億2,517万人)

一人当たりのGDP : 5,317.079US$  

(2023年4月IMF試算値 日本は33,821.931US$)

          森林率 : 62.4% (2020年FAO公表値 日本は68.4%)

フィジー担当  デヴィタ
フィジー担当  デヴィタ

現地スタッフからのメッセージ

 新型コロナのパンデミックもようやく落ち着き、フィジーには多くの観光客が戻ってきています。学校でも子どもたちの笑い声が響き、暮らしもほぼ元に戻りましたが、その一方で自然災害の脅威は増すばかりです。雨期の大雨やサイクロンによって、洪水や土砂崩れが多発したほか、海岸線は大波に見舞われ、家屋の浸水や道路が寸断されるなどの被害が多く発生しました。マングローブの苗床や植林した苗木にも被害が出ましたが、嘆いている時間はありません。災害の被害を少しでも軽減できるよう、そして人々がその意識をもって行動できるよう、引き続き植林や意識啓発に力を入れていきます。

主な取り組み

  地域や行政の協力

 2022年度は、3つの学校と14の地域で 植林活動を実施。うち沿岸部にある3箇所では、マングローブの植樹も行い、陸と海で合計7,171本の苗木を植えました。マングローブの手前には、防風防潮効果の期待できる樹種(モモタマナ)の植栽も進めており、サイクロンや海岸浸食による被害が深刻な沿岸部の保全にも取り組んでいます。また国立砂丘公園での植林にも取り組んでおり、活動に拡がりが出るよう、所属するレンジャーに植林や育林のノウハウを伝えながら、子どもたちや地元の住民も巻き込んで緑化を進めています。こうした取り組みはフィジーの林業省からも評価されており、植林地まで苗木を運ぶために車両を無償で貸し出してくれるなど、非常に協力的です。

5月22日の国際生物多様性の日を記念したグリーンウェイ ブ植林(セイントペーターシャネル学校)
5月22日の国際生物多様性の日を記念したグリーンウェイ ブ植林(セイントペーターシャネル学校)

学校での活動と今後の展望

 予定よりも学校での活動は規模が小さ くなりましたが、学校での植林ができな い地域でも、コミュニティの植林活動に子どもたちを招くなど、子どもたちが環境保全に関わる機会をできるだけ多く設けました。23年に入り、制限はほぼ無くなっているため、今後は植林だけでなく、環境セミナーや有機農業、食農につながる養鶏体験など環境教育を再び盛り上げていきたいと考えています。 

2022年度植林実績:7,171本・面積9.48ha 

累計(1992年から) 植林814,517本 面積598.54ha

2022年度に植えた主な樹種:マホガニー、モモタマナ、レインツリー、マングローブなど

2022年度参加者数:1,249人

「子供の森」計画参加学校数:67校(1992年からの累計値)

2023年

7月

01日

2023.07 子どもからのメッセージ from フィジー

ナイスくん(13歳)マブア地区学校
ナイスくん(13歳)マブア地区学校

ブラ(こんにちは)!

 僕はマブア地区学 校8年生のラトゥ ナイサです。友だちからはナイスと呼ばれています。幼い頃から、お父さんによくオイスカの植林プログラムに連れて行ってもらい、村の人と一緒に植林をしていま した。大きくなった木々を見て、植林に参加した時のことを思い出しますし、自分の村の役に立った気がして誇らしく思います。今年も学校の中の植林だけでなく、村での植林にも参加しました。僕たちは新鮮な空気を木に頼っていますし、果樹は健康に役立つ果実を与えてくれます。たくさんの恵みをくれる木々や自然に本当に感謝をしています。  

 今年で僕は学校を卒業しますが、卒業した後も木の重要性について学んだことを忘れず、さらに環境についての勉強を続けていきたいです。そして学校や地域に恩返しができるよう に、引き続き植林活動などの環境保全に積極的に関わっていきたいと思っています。 

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2023年

7月

01日

2023.07 学校レポート in フィジー

地域の方と一緒に植林活動に取り組みました。
地域の方と一緒に植林活動に取り組みました。

収穫も順調です!

 古くから活動を継続している同校では、過去に植えたアボカドやレモンなどの果樹が実を付けるようになりました。収穫した果実は、子どもたちだけでなく、周辺の地域住民にも分けられ、地域の財産となっています。こうした成果を実感できることで、地元の人々や子どもたちの植林に対する意欲もさらに高まっているようです。2022年度は学校以外でも、保護者やユースグループと一緒に地域での植林にも取り組みました。今後は子どもたちが栄養価の高い食事をとれるように有機農業をさらに充実させ、収穫した野菜を給食にも活かしていきたいと考えています。

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2022年

6月

01日

2022.6 学校レポート in フィジー

生徒の保護者も参加して久しぶりの植林を楽しんだ
生徒の保護者も参加して久しぶりの植林を楽しんだ
舟で苗木を運搬。子どもたちも手伝った
舟で苗木を運搬。子どもたちも手伝った

緑化を通して高波の被害を防ぐ

 この学校はフィジー最大の島、ビチレブ島の東北部ラ県の海岸沿いにあり、周囲の4村から子どもたちが通っています。このナコロトゥブ地区では、長年サイクロンによる高波に苦しんでおり、同校もたびたび浸水被害を受けています。このため、高波から村を守る自然の防波堤を築くべく、住民とオイスカがタッグを組んでマングローブの植林活動に力を入れており、同校も学校をあげて参加しています。

 2021年度は休校が長く続くなど、活動ができない期間も多くありましたが、人数を制限して植林を行い、マングローブ500本を植えました。同校の教頭先生は、「気候変動の影響を大きく受けるフィジーでは、その適応策について考え、取り組むよう政府が各校に呼びかけている。オイスカとの活動は、まさにこの学びと実践の機会であ


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2022年

6月

01日

活動のあゆみとこれから in フィジー

コミュニティの植林には、子どもたちも保護者と一緒になって参加
コミュニティの植林には、子どもたちも保護者と一緒になって参加

災害に備え地域で取り組む

 

1992年以来、フィジーでは毎年新たな学校が活動に参加し、その輪を拡げてきました。かつて参加した子どもたちが、教員や保護者となって、新たな形で活動に関わ るケースも多く出ています。地域における理解も浸透している中で、近年は、洪水や土砂崩れといった災害リス クの高い地域や沿岸浸食が進む沿岸部などにおいて、 コミュニティと連携した緑化にも注力しています。現在はマングローブ植林と合わせて、防風防潮効果のある海岸林を育てるパイロット的な取り組みも進めており、今後も生態系の持つ力を活かした防災・減災への取り組みを強化していきます。

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2022年

6月

01日

2022.6 子どもたちの学校生活 in フィジー

マリア・ブナさん(12歳) ナコロトゥブ地区学校
マリア・ブナさん(12歳) ナコロトゥブ地区学校

ブラ(こんにちは)!

私の学校生活を紹介します。

 私は学校が大好きです。毎日友だちと会って、いろいろな話が聞けることがおもしろいからです。学校は海の近くにあって、そばにはマングローブの林もあります。天気がいいときには、お父さんとモリを持って、魚を捕まえにいきます。「子供の森」計画では、マ ングローブを植える活動が好きです。植林のあとには、友だちと海で泳いで遊ぶこともできます。活動で学んだことを活かして、家でも家族と一緒に野菜を育てるためにたい肥をつくりました。将来は両親が行っている農場を手伝いたいです。

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2021年

6月

03日

2021.6 Fiji

久しぶりの課外活動に、子どもたちも自然と笑顔に
久しぶりの課外活動に、子どもたちも自然と笑顔に

少しずつ活動を再開 !

ワイ学校は、ナンドロガ県にある1920年に設立された学校です。過去には日本からのツアーを受け入れたこともあり、長年「子供の森」計画にも積極的に参加していますが、20年度は、コロナ禍でしばらく活動が停止。授業の再開後、学校の運営委員会も含めて協議を行いながら、少しずつ活動を再開しました。植林活動では、マホガニーやココナツ、郷土樹種の果樹など65本を植樹しました。またハンドブックを配布し、環境保全の意識の向上にも努めました。植林した樹木は順調に生長しているものの、マホガニーの一部はサイクロンの被害を受け、根こそぎ倒れてしまい、再植林が必要となってしまいました。8年生のスリアシ・バトガさんは、「学級長として、みんなを引っ張り、再植林に取り組みたい」と頼もしいコメントを寄せてくれました。

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2021年

6月

01日

パンデミックと「子供の森」計画 inフィジー

コロトゴアンドラサンガム小学校では、休校中に学校菜園を地域に開放。子どもたちが保護者とともに、ココナツ、レタス、トマトなどを植栽し、管理を行った。
コロトゴアンドラサンガム小学校では、休校中に学校菜園を地域に開放。子どもたちが保護者とともに、ココナツ、レタス、トマトなどを植栽し、管理を行った。

今できる、今必要な植林活動

感染対策として、教育省が管轄する小・中学校は、20年3月下旬~6月下旬まで休校措置が取られました。学校再開後も、授業の遅れを取り戻すことが優先され、また外部者との接触を避けるため、課外活動は制限された状況が続きました。「子供の森」計画では、行政の許可が下りた一部の学校と地域を対象とした植林を展開。 困窮する人々の支えとなるよう、造林樹種だけでなく、 さまざまな恵みをもたらすココナツの植樹や、 サツマイモなど野菜の植え付けも地域の方々とともに、進めました。21年度 は、学校での活動が再び活発になることを願っています。

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2020年

6月

02日

2020.6 Fiji-1

ほとんどの子どもたちにとって初めてのマングローブの植樹体験となった
ほとんどの子どもたちにとって初めてのマングローブの植樹体験となった

村を守るため、マングローブの植樹を開始

 

ビチレブ島南部、美しい海岸線が続くコーラルコーストにあるこの学校は、フィジーにおける「子供の森」計画のパイオニア学校の一つとして、校内や地域での植林活動を積極的に進めてきました。海岸浸食やサイクロンによる高潮の被害などを経験するなかで、自分たちが住む海辺こそが、気候変動の影響を受けやすいということを実感しているからです。

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2019年

11月

30日

Green Wave 2019 Report

フィジーでのグリーンウェーブ活動
フィジーでのグリーンウェーブ活動

 オイスカが2008年より参画している“グリーンウェイブ”は、国連生物多様性条約事務局(SCBD)が進める取り組みで、5月22日の「国際生物多様性の日」の前後に世界中で行われています。オイスカも「子供の森」計画(以下、CFP)参加校を中心に、国内外でさまざまな活動を実施しました。

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2019年

7月

19日

2019.6 Fiji-1

テビタくん(11歳) ナンドロマイ小学校
テビタくん(11歳) ナンドロマイ小学校

ブラ!(こんにちは!)

僕の一日を紹介します。

 

 僕は、ナンドロマイ小学校に通う、6年生のテビタです。学校は毎日8時に始まって、15時半まで授業があります。僕の村は、豊かな水源がある山のふもとにあって、おいしいエビがたくさんとれます。

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2019年

6月

21日

2019.6 Fiji-1

2018 年12 月4~6 日に行っ たエコキャンプには、50 名の子ど もたちのほか、教師や地域住民、 警察関係者、オイスカスタッフなど計79 名が参加
2018 年12 月4~6 日に行っ たエコキャンプには、50 名の子ど もたちのほか、教師や地域住民、 警察関係者、オイスカスタッフなど計79 名が参加

地域の活動を引っ張る存在に

 

 ナトゥタレ小学校は、ビチレブ島の中心ナボサ県にあります。近くには川が流れていますが、雨季のときは大雨により洪水の被害を受けてしまいます。災害に強い地域づくりを進めるために、1997年に「子供の森」計画に参加。以降、先駆け的な存在として、地域の環境保全活動を牽引しています。

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2018年

6月

27日

子どもたちに会いに行こう!2018オイスカツアー情報

2018年のオイスカツアー情報です!

「子供の森」計画の子供たちに会える・現場が学べるツアーが各地で開催されます。

ぜひ、ご参加ください!

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2018年

5月

18日

2018.5 Fiji-3

ツポウさん(12歳) ブレアイバヌア学校
ツポウさん(12歳) ブレアイバヌア学校

ブラ!(こんにちは!)

僕の一日を紹介します。

 

 僕は、ブレアイバヌア学校に通う7年生のツポウです。学校の近くには、こんもりとした森があり、川が流れています。とても落ち着く場所で、僕は自分のふるさとが大好きです。だからもっと木をたくさん植えて、もっと美しい場所にしたいと思っています。

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2018年

5月

16日

2018.5 Fiji-2

活動を始める前には、オイスカのコーディネーターから環境保全に対するレクチャーを実施
活動を始める前には、オイスカのコーディネーターから環境保全に対するレクチャーを実施

いのちの大切さに感謝!

 

 ブレアイバヌア学校は、ビチレブ島ラ県の内陸部にあり、100人の生徒が通っています。以前別の学校で「子供の森」計画に参加していた先生が、赴任後相談を持ちかけてきたことから活動がスタートしました。

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2018年

5月

16日

2018.5 Fiji-1

植林の前にみんなで
植林の前にみんなで

周囲の学校の手本となるように

 

 ナンドロマイ小学校は、ビチレブ島ナンドロガ・ナボサ県にある寄宿制の学校で、周囲の5村から子どもたちが通っています。1993年に当時の校長先生からの希望で「子供の森」計画に参加しました。

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2017年

4月

14日

2017.4. Fiji 3

 レミさん(13歳) ロマ小学校
レミさん(13歳) ロマ小学校

 

ブラ!(こんにちは)

私の一日を紹介します。

 

私はロマ小学校で「子供の森」計画に参加している7年生のサラセイニ・ヴェラウです。友達からはレミと呼ばれています。「子供の森」計画の活動の中で、森はフルーツや美味しい空気を提供してくれて、

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2017年

4月

14日

2017.4 Fiji 2

初めての植林活動に子どもたちは大興奮!
初めての植林活動に子どもたちは大興奮!

 

「子供の森」計画に

仲間入りしました!

 

ナクルクルヴァカティニ小学校はビチレブ島の中心の山間部に位置しています。

2016年に「子供の森」計画に仲間入りした同校。初めての活動では、フィジーカウリなど地元樹種の植林を行いました。こうした実践活動を継続することで、ふるさとが本来持っている自然の豊かさに気付き、地域で消え行く地元樹種の保全のために自ら行動できる子どもたちが育っていくことを願っています。

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2017年

4月

13日

2017.4 Fiji 1

楽しみながら有機農業に取り組む子どもたち
楽しみながら有機農業に取り組む子どもたち

 

おいしい野菜作りを楽しく実践中!

 

ラウニトゴ小学校は、町から遠く離れた農村地域にある学校です。1994年より「子供の森」計画に参加し、20年以上活動を行ってきました。近年は、村の景観をよくするための観葉植物の栽培や子どもたちの栄養になる果樹の植林に力を入れてきました。学校に通っている子どもたちの両親の多くは農業を営んでいますが、子どもたちは農業で使用されている農薬や化学肥料の悪影響についてほとんど知りませんでした。そこで「子供の森」計画の活動の中で、苗床の準備から種まきや管理等、子どもたちに学校や家庭で実践できる有機農業の技術や知識を教えました。

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2016年

10月

28日

2016.11 seminar CFP goodwill ambassadors

2016年11月22日(火)

16:00~17:30  

インドネシア、フィジーの子どもたちが来日、現地の活動について報告を行います!

洪水・干ばつ・黄砂など世界中で多くの人々が自然災害に直面しています。そのような中、世界各地で持続可能な社会づくりを目指し、子どもたちの植林活動や環境教育活動を促進しているのがオイスカ「子供の森」計画です。

急速な開発による森林減少で豊かな生態系が失われつつあるインドネシアと、海面上昇などの深刻な自然災害に悩まされるフィジーの農村地域で、「子供の森」計画に参加している両国の子どもたちが来日。直接現地の環境問題やふるさとを守るために取り組んでいる環境保全活動、また育てた森や材の活用事例についてレポートを行います。

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2016年

6月

28日

2016.6 Fiji 3

ペニアシ・クンブインゲレさん(12歳) ラトゥイライサメモリアル学校
ペニアシ・クンブインゲレさん(12歳) ラトゥイライサメモリアル学校

ブラ!(こんにちは!)私の一日を紹介します!

 

僕はラトゥイライサメモリアル学校に通う7年生のペニアシ・クンブインゲレ です。友人からはベンと呼ばれています。僕の家にはキャッサバや地元の野 菜、果物がたくさん取れる農園があります。

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2016年

6月

28日

2016.6 Fiji 2

植えた苗木に水やりをするパウリナさん
植えた苗木に水やりをするパウリナさん

ふるさとを守る木々を育てよう

 

ナワイ学校は、穏やかな農業地帯にあり、子どもたちの両親のほとんどがサトウキ ビの栽培で生計を立てています。この学校で「子供の森」計画がスタートしたのは、2 015年4月9日。環境のセミナーと植林活動を行いました。セミナーでは、自分た ちの国フィジーの、そして世界の環境問題について学んだり、それを解決する一つの 方法として、木の持つ役割について皆で考えました。植林活動においては、果物や郷 土樹種の植林に加えて、大きく育って日陰ができるようにマホガニーの木を校庭に植 えました。

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2016年

6月

27日

2016.6. Fiji1

学校の階段に貼られたモットー
学校の階段に貼られたモットー

ふるさとの生物多様性を知ろう!

 

ラトゥイライサメモリアル学校は生徒数105名の学校です。学校は丘の上にあり、校舎に続く10段の階段には、それぞれ「思いやり」、「尊敬」といった心がけるべきキーワードが書かれています。 

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2015年

6月

29日

Fiji 2015.6

フィジーでのグリーンウェイブ

国連が定めている「生物多様性の日」の5月22日に、生物多様性事務局が全世界で呼びかけている「グリーンウェイブ」。の活動にフィジーの5つの学校が参加しました。それぞれの活動に数多くの生徒や教師が参加し、特色のある植林活動を行いました。

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2015年

6月

01日

Fiji 2015.6-1

 子どもの森計画がもたらした成長

 マヴア学校は、農地に囲まれた、シガトカ川に近い丘の上にあります。「子供の森」計画を行うことを決めたきっかけは、環境省から学校の周辺に多くの樹木や果実樹種を植えるよう働きかけがあったことでした。活動を続けた結果、川のほとりに植えた木はよく育ち、土砂崩れ防止の役割を果たしています。また生徒たちは、一人ひとりが世話をする木を決め、担当することによって、それぞれ責任を持って木を育て、先生やオイスカのスタッフがいなくても自主的に水やりや草刈りなどの管理を行うまでに成長しました。

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2015年

5月

30日

2015.5. Fiji

グリーンウェイブ活動中のノコノコ地区学校の生徒と先生
グリーンウェイブ活動中のノコノコ地区学校の生徒と先生

2015年の国際グリーンウェイブ活動にフィジーの地元住民やCFP活動参加校が参加しました!


 2015年5月22日にフィジーのCFP活動参加校が2015年のグリーンウェイブ活動に参加しました。この活動は国際生物多様性の日に合わせて行われました。午前10時にオイスカフィジーのコーディネーターが5つの学校で植林活動について説明を行い、ノコノコ地区学校、ラトゥイライサ記念学校、ラトゥネマ二記念学校、ナワイ公立学校、ラトゥラティナナ小学校がそれぞれ参加しました。今年の活動テーマは、「1つの学校に、1本の木、自然へ1つの贈り物をしよう」で、それぞれの学校にて校長、もしくはコーディネーターの先生と選ばれた学生による記念植樹としてサポジラの苗木を植樹しました。ラティアナ小学校では植林が十分ではない地域のために、生徒や先生が全員参加するワークショップを開催しました。活動中はその地域の様々な種類の木や果物の木を植えました。学校でのCFP活動は木に対する知識がない学生たちとともにダクアやヴェシ、バウムリ、コカ、ヤシとクラといった地域固有の木を植える努力をしており、高く評価されております。また、その地域にあるココナッツの苗木を植えたりもしました。特にフルーツ公園を作った学校の子どもたちは、ランブータンやマンゴスチン、カビカ、マンゴー、サワーソップ、アボガドなどの果物の苗木の植樹をとても楽しんでいました。活動は平均1時間半で128本の違う種類の木を植樹し、生徒、先生全員で624名が参加しました。

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2015年

5月

11日

2015.5 Fiji-3

 Bula!(ブラ)こんにちは!私の一日を紹介 します。

 私は、マヴア学校で「子供の森」計画に参加している8年生のパトリシア・ナゴリです。友達からはパットと呼ばれています。学校までは歩いて5分で、毎日8時から15時まで授業があります。私の学校は丘の上にあり、周辺には農地が広がっています。学校にも畑があり、そこでは野菜やキャッサバなども栽培していて、収穫した野菜を使って、お母さんたちが当番で給食を作ってくれます。お母さんたちが作る給食はとてもおいしいです!「子供の森」計画の活動では、自分たちで植えた木の世話を頑張っています。植えた木が成長しているのを近くで見ることができて嬉しいです。将来は環境の大切さを伝えられるような学校の先生になりたいです。

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2015年

5月

11日

2015.5 Fiji-2

植林活動はいつも大盛り上がり!
植林活動はいつも大盛り上がり!

小さな島の学校の大きな挑戦

 ヤヌダアイランド学校があるヤヌダ島はビチレブ島から15.5キロ離れた場所にあり、約35世帯が暮らす小さな島です。1958年に設立されたこの学校は、村の中心から徒歩で10分ほどの山側に位置しており、50人の子どもたちが通っています。この学校では樹木の重要性を子どもたちに知ってもらい、地球温暖化への対策の一つとなることを目指し、校長先生と地域の人々による提案で「子供の森」計画に参加しました。初めての活動では、森の役割や環境についてのワークショップを行ったあと、皆でマホガニーやレモン、パッションフルーツ等の苗木を植林しました。

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2015年

5月

08日

2015.5 Fiji-1

大きく育って、僕たちのふるさとを 守ってくれますように!
大きく育って、僕たちのふるさとを 守ってくれますように!

  大人になって実感する活動の大切さ

 ナコロトゥブ学校はビチレブ島東北部のラ県の海岸にあります。学校は海の近くに位置しているため、近年の海面上昇による深刻な影響を受け、高潮のときは校庭の一部が海水に浸されてしまいます。こうした問題に対し、この学校では1996年から「子供の森」計画に参加し、マングローブの植林を続けてきました。活動開始から20年ほどたった今、子どもたちによって育てられたマングローブは学校の前の海岸を覆い、学校や村を海岸浸食や海水面上昇の被害から守る防波堤としての役割を果たしています。マングローブ林を棲み家とする小さな海の生き物たちや、魚の数も少しずつ増えています。

 

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2015年

2月

13日

2015.2 Fiji

25日、シンガトカに位置するラウニトゴ小学校で、「子供の森」計画の活動を行いました。

今回は生徒を2グループに分け、1つは植林を行い、ココナッツやマホガニー、 レモンなどを含む全33本の苗木を植えました。


そして、もう1つのグループは「子供の森」計画の歌を歌いました。

 

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2014年

7月

23日

2014.7 Fiji

みんなで元気いっぱいに植林
みんなで元気いっぱいに植林

『はじめてのCFP活動!!』

フィジー

7月9日、ラ県のトカイマロ小学校で初めてとなる「子供の森」計画の活動を行いました。ワークショップと植林活動を行い、約110名の子どもたちが参加しました。

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2014年

4月

22日

2014.4 Fiji-3

Bula!(ブラ) 

こんにちは 僕の一日を紹介します

僕はタウ小学校で「子供の森」計画の活動に参加しているゲラです。8年生です。

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2014年

4月

22日

2014.4 Fiji-2

ワークシートを見ながら植林の方法を復習する子どもたち
ワークシートを見ながら植林の方法を復習する子どもたち

『ようこそ!「子供の森」計画へ』
~2013年度新規参加校紹介~

2013年に開校したバイニマラマ・バトゥトコ小学校。広い学校の敷地は更地のままで、子どもたちのために、日陰となるような樹木や果樹を植林したいという学校の先生からの要望で「子供の森」計画への参加が決まりました。この小学校は、オイスカの拠点から車で片道約4時間内陸に入った場所で、雨の多い時期の交通手段は馬のみが頼り、という場所にあります。

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2014年

4月

22日

2014.4 Fiji-1

しっかり世話をして緑豊かな学校になるように頑張っています
しっかり世話をして緑豊かな学校になるように頑張っています

『サイクロンで被害を受けた学校の森の再生のために』


2002年から活動を続けるタウ小学校。2012年のサイクロンにより10年間育てた木々が大きな被害を受けてしまいました。落胆している子どもたちを元気づけるため、また子どもたちの主体的な行動を引き出そうと、再度植林活動を行いました。
この小学校は、ビチレブ島西部の降水量が少ない地域にあります。特に乾季になると土地が乾燥するために、木を育てるには水やりなどの日々の管理が欠かせません。

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2013年

4月

12日

2013.3 Fiji-3

帰国後、より積極的に活動する先生と生徒達。
帰国後、より積極的に活動する先生と生徒達。

『フィジーから海を越えて』

フィジー 

フィジーと聞いて日本人がイメージするのは、「南の楽園」「きれいな海」でしょうか。でも、それが逆となると、そうはいきません。フィジーの子どもたちが「日本は文明が進んだ国」、と聞かされてもなかなかイメージできません。

なぜなら、フィジーにはまだ電気が通っておらず、自然の中で生活している人が多くいるからです。

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2013年

4月

12日

2013.3 Fiji-2

同校敷地内にある幼稚園の園児も植林に加わった。
同校敷地内にある幼稚園の園児も植林に加わった。

『「子供の森」計画、再びスタート』

フィジー

「子供の森」計画の活動を開始して20年近く経つフィジーでは、以前活動に参加しすでに森を育て終えている学校も多くあります。ワイ小学校もその一つ。しかし、当時植えたフィジー松は成長した後伐採され、学校の新しい教室や宿舎の建設などに活用されました。

「子供の森」計画では、当然、植林した木は大切に育てることを教えていますが、子どもたちが勉強する学校にとってプラスになり、再植林をするなど次の森づくりへつなぐことができれば、木の活用も一つの森づくりの方法と考え、学校側にも継続的な活動を促しています。

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2013年

4月

12日

2013.3 Fiji-1

マングローブを楽しんで植える子どもたち
マングローブを楽しんで植える子どもたち

『学校を、村を、ふるさとを守るマングローブ植林』

フィジー

フィジーで最も大きなビチレブ島の北東に位置するRa県に、ナルクニ小学校はあります。海に面し、また背後には岩肌の山がそびえたち、車で行くことができないこの学校には、唯一の交通手段であるボートで行かなければなりません。

地球温暖化が原因とされる海面上昇による海岸侵食の問題は深刻で、地域では過去20年の間に約10mも海が近くなりました。

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2012年

3月

14日

2012.2 Fiji-2

学校へ支援した鶏のヒナ
学校へ支援した鶏のヒナ

『“育てる”を教える』

フィジー

フィジーでは2010年からヤラボー小学校で、子どもたちの植林活動に併せて、養鶏・有機農業普及活動を開始しています。これは小学校が山奥深くにあり、大雨などが降ると多くの地域が孤立してしまい、食糧を自給自足で賄う必要があることから、子どもたちへの環境教育と栄養改善支援を兼ねた取り組みとして実施しています。

11年、山間部にあるワイヤラ小学校でも養鶏の取り組みをスタートさせました。もともと狩猟民族であったフィジー人は野菜や家畜などを“育てる”という習慣があまり浸透していません。しかし1999年から「子供の森」計画に参加し、木を“育てる”ということを学んできたワイヤラ小学校から、鶏や野菜を“育てる”ことを子どもたちに学んでほしい、また鶏糞を利用した堆肥づくりなど、循環型の農業や自然と調和した暮らしを教えていきたい、と強い要望があり開始しました。

11年は学校へ鶏舎の建設の支援と鶏のヒナの支援を行い、子どもたちは鶏を“育てる”ことを一生懸命に学んでいます。今までもリサイクル活動に熱心に取り組んできたこの学校は、来年は鶏糞を活用した有機農業に取り組みたいと高い意欲を見せています。

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2012年

3月

14日

2012.2 Fiji-1

苗木運びを手伝う子どもたち
苗木運びを手伝う子どもたち

『あの頃の海へ---マングローブ植林』

フィジー

タガゲ村は海岸沿いにあり、近年の気候変動の影響からか、毎年高潮の被害を受けています。

強い潮流で海岸が次々と削られ、ココナッツなどの木々が倒れ村の土地が浸食されています。また村の奥深くまで海水が浸入し畑に被害をもたらします。

かつての沿岸部は多くのマングローブ林が茂り、高潮などから人々の生活は守られてきました。

しかし、そのマングローブ林は薪炭利用などのために大量に伐採され、今では数本しかありません。こうした状況に危機感を持ったタガゲ小学校の校長先生は、オイスカに協力を求め、村と協働してのマングローブ植林を開始しました。昨年は1200本の苗木を子どもと村人たちが一緒に植林しました。村の長老たちの話によると、マングローブ林があったころは海岸からすぐ近くでたくさんの魚が獲れていたそうです。しかしマングローブ林が伐採されてから急激に魚が少なくなり、今ではボートを出して沖合までいかなければ魚が獲れません。村の子どもたちに、あの頃の豊かな村の海を取り戻してあげたい、村人はそんな想いで一致団結して植林活動を進めています。

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2011年

7月

02日

<ビチレブ島>自然の恵みを子どもたちへ

2,000本のフィジー・マツを植林
2,000本のフィジー・マツを植林

フィジー:ビチレブ島

ヤラボー小学校は山深い山間地に位置し、海岸にある町シガトカから車で3時間もかかる、まさに陸の孤島にあります。雨季に大雨が降ると道路が決壊し、数日間から数週間、外部との交通が遮断されることも多くあります。そうした地で、周辺地域に散在する村々から子どもたちがこの学校に通っていますが、通学が困難なため平日は学校寮に住み込み、週末に家に帰るという生活をしている子どもが大勢います。

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2011年

7月

02日

洪水から学校を守ろう〜マングローブ植林〜

マングローブ植林の様子
マングローブ植林の様子

フィジー:ビチレブ島

ナコロトゥブ学校はビチレブ島東北部のラ県の海岸にあります。120名の子どもたちが5名の教員のもとで学んでおり、オイスカがラ県一帯で実施するマングローブ植林活動にも参加しています。この地域ではマングローブが伐採された後、漁獲量が減少し、海岸浸食の被害も発生しています。

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