<ビチレブ島>自然の恵みを子どもたちへ

2,000本のフィジー・マツを植林
2,000本のフィジー・マツを植林

フィジー:ビチレブ島

ヤラボー小学校は山深い山間地に位置し、海岸にある町シガトカから車で3時間もかかる、まさに陸の孤島にあります。雨季に大雨が降ると道路が決壊し、数日間から数週間、外部との交通が遮断されることも多くあります。そうした地で、周辺地域に散在する村々から子どもたちがこの学校に通っていますが、通学が困難なため平日は学校寮に住み込み、週末に家に帰るという生活をしている子どもが大勢います。

 食糧の自給を目指し学校で養鶏を開始
 食糧の自給を目指し学校で養鶏を開始

そうした子どもたちの食事は親と学校で費用を出し合って賄っていますが、近年の経済状況の悪化と高いインフレ率、さらににしばしば遮断される流通網のため に、食事は質素で栄養状況の悪化が懸念されています。1995年以来、この学校で植林活動や環境教育活動を行ってきたオイスカは、植林活動と同時に自然の 恵みを活用した食糧の自給を支援すべく、養鶏を中心とした活動を開始しました。オイスカの農業研修で培った養鶏技術を活かして、教員が中心となって地域住 民とともに養鶏を開始、さらにその鶏糞を活用して野菜栽培を行う計画です。養鶏で生み出された卵は給食用として消費するほか、余った分は販売され利益が上 がっており、飼料代などに活用されています。

ヤラボー小学校 Yalavou Public School

●活動開始年:1995年 ●生徒数:40人 ●所在地:Nadroga-Nabosa