2020.6 Fiji-1

ほとんどの子どもたちにとって初めてのマングローブの植樹体験となった
ほとんどの子どもたちにとって初めてのマングローブの植樹体験となった

村を守るため、マングローブの植樹を開始

 

ビチレブ島南部、美しい海岸線が続くコーラルコーストにあるこの学校は、フィジーにおける「子供の森」計画のパイオニア学校の一つとして、校内や地域での植林活動を積極的に進めてきました。海岸浸食やサイクロンによる高潮の被害などを経験するなかで、自分たちが住む海辺こそが、気候変動の影響を受けやすいということを実感しているからです。

海岸浸食の影響を受けて、倒れかかっている浜辺の木々
海岸浸食の影響を受けて、倒れかかっている浜辺の木々

2019年には、住民も参加して、村の目の前の浜でマングローブの植樹を始めました。美しい海を守るために、浜辺の清掃活動にも力を入れています。村の環境保全活動を取りまとめる環境委員会のイノケ会長は、「村を守るために、子どもも村人も一丸となって取り組んでいます。こうして私たちに実際に行動を起こす機会をいただき本当に感謝しています」と語るなど、感謝とともに村全体にとって「子供の森」計画の活動が大きな意味を持っていることを伝えてくれました。

Ratu Filise Memorial School / ラトゥ フィリス メモリアル学校

●活動開始年 1993年 ●生徒数 257人

●所在地 Namatakula, Nandronga and Navosa Province