スリランカ

人口 : 2,240万人

(2023年4月IMF推計値 日本は1億2,517万人)

一人当たりのGDP : 3,362.075US$  

(2023年4月IMF試算値 日本は39,339.836US$)

          森林率 : 33.7% (2020年FAO公表値 日本は68.4%)

スリランカ担当 AMCKB アラハコーン
スリランカ担当 AMCKB アラハコーン

現地スタッフからのメッセージ

  2022年は、深刻な経済危機の影響で、再び休校措置が取られたり、移動に必要な燃料が手に入りづらくなったりと、「子供の森」計画を推進する上でも、さまざまな壁に直面した年でした。思うように活動が進まない中でも、オイスカらしく、今の子どもたちの支えになる活動は何だろうかと調整員らと話し合いを重ね、緑化に加えて、野菜づくりのノウハウを伝える取り組みを強化しまし た。今はまだ学校がベースの活動ではありますが、この輪が家庭や地域に拡がっていくように、一緒に活動を推進してくれる青年リーダーの育成を進めつつ、今後も各地域におけるサポートを続けていきたいと考えています。

主な取り組み

トマトやナス、インゲン、唐辛子など野菜ごとに担当グ ループを決めて栽培。友だちと楽しみながら取り組んだ
トマトやナス、インゲン、唐辛子など野菜ごとに担当グ ループを決めて栽培。友だちと楽しみながら取り組んだ

経験と強みを活かして課題に対応 

 物価の高騰により困窮する人が増える中、野菜づくりの技術や知識を広げられるよう、ホームガーデニングプログラムを強化。クルネーガラ県・キャンディ県内の6つの学校で野菜づくりを実践指導し、栄養に関する説明も行いながら、各校を担当するスタッフが指導を続けました。また価格が上昇している化学肥料や農薬を使わなくても野菜づくりが続けられるよう、生ごみや落ち葉などを活用したたい肥づくりにも取り組みました。収穫した野菜は保護者の協力を得て定期的に給食に出されるなど、子どもたちの栄養改善にも役立っています。学んだことを家庭で実践する子どもたちも増えていますが、継続的に子どもたちや地域の人々が意欲を持って取り組めるようフォローを続けていく必要があると感じています。

緑化活動も地道に継続

 22年度後半からは緑化活動も徐々に再開。例年より規模は小さくなったものの、7つの学校のほか、行政やユースグループと連携して4つの地域にて合計868本を植樹することができました。各校のニーズを確認しつつ、生物多様性保全の観点から、グアバやザクロといっ た果樹を中心に複数の郷土樹種を組み合わせて植栽を進めました。

2022年度植林実績:868本・面積0.69ha

累計(1992年から) 植林517,352本 面積433.09ha

2022年度に植えた主な樹種:グアバ、ザクロ、クローブ、ナツメグ、ミーなど

2022年度参加者数:1,325人

「子供の森」計画参加学校数:361校(1992年からの累計値)

2023年

7月

31日

2023.07 子どもたちからのメッセージ from スリランカ

シトゥンくん・14歳
シトゥンくん・14歳

 アーユーボーワン(こんにちは!)

 僕は、クルネーガラ県にあるクルナワ学校9年生のシトゥンです。「子供の森」計画では、オイスカのスタッフや先生、友だち、地域の人などいろいろな人と一緒に活動できる点が気に入っています。自分の考えをほかの人と比較することができ、多くのことを学ぶこともできるからです。休校期間が延びてしまったり、想定していた時期に雨が降らなかったりと、いくつか問題もありましたが、自然は親の次に僕たちを守ってくれている存在ですから、責任をもって守らなければならないと思い、活動に参加しています。

 またオイスカと一緒に学校で野菜づくりの活動を始めてから、自分の家でも野菜を育てています。実は以前にも植えたことがありますが、あまりうまくいきませんでした。今回はオイスカからよく説明を受けて、その通り家でもやって

みました。とてもよく育っています。こうしたチャンスをもらえたことに、とても感謝しています。 

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2023年

7月

01日

2023.07 学校レポート in スリランカ

 環境保全活動で学校を盛り上げる

   この学校は、スリランカ北西部州のクルネガラ県に位置しており、学校の前には小さな湖があります。多くの地域住民は農業従事者です。以前は一度閉鎖が決定されるほど生徒数が減少していましたが、現校長の献身により、活気を取り戻しています。校長先生によると、「子供の森」計画への参加もこの学校の人気の理由のひとつとなっているそうです。

 2022年の植林活動では、マンゴー、グァバ、ザクロ、ネッリといった果樹を中心に植えました。ネッリとは、ビタミンCを多く含む栄養価の高いフルーツです。その他、学校菜園での野菜づくりも行いました。

 この学校で英語を担当しているサミタ先生は、「子どもたちは、教室内よりも教室の外で行うプログラムに関心があるのだと思います。また、このプログラムを通じて、木を植えるだけでなく、野菜づくりも行いました。子どもたちが教室の中だけでは学べない知識を深められていると感じています」とコメントしてくれました。

 また5年生のサンパスさんは、「木を植えたり、野菜を植えたりするのがとても好きです。おいしい野菜を収穫することができました。また、母にも勧められ、家でも小さな畑をつくり、サツマイモやシカクマメを植えました」と嬉しそうに語ってくれました。

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2022年

7月

29日

2022.7 混乱が続くスリランカ

ガソリンスタンドに押し寄せる人々
ガソリンスタンドに押し寄せる人々

 日本でも連日報道されている通り、スリランカでは独立以来、最悪と言われる経済危機に直面しています。インフラ開発などにより、多額の対外債務を抱えていたところ、2020年から続くコロナ禍で外貨獲得の柱だった観光業が大きく低迷。外貨不足や、さらには2022年からのウクライナ危機の影響も受け、燃料や食料品、医薬品などの輸入も滞った結果、物価が高騰。最大都市・コロンボでは50%以上のインフレ率に見舞われています。7月5日には、首相が国の「破産」を宣言する事態となりました。

 生活に不可欠な燃料や食料などが数か月にわたり深刻な不足に陥っており、さらには長時間の停電が頻発するなど国民の生活を直撃。政権への抗議活動が激化し、大統領や首相も辞任に追いこまれました。7月21日には、新たに大統領や首相が選出されましたが、問題は根深く、混乱は今後も続くことが予想されます。

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2022年

6月

15日

2022.6 学校レポート in スリランカ

久しぶりとなった植林活動
久しぶりとなった植林活動

 北西部州クルネーガラ県に位置するこの学校は、幹線道路に面しており、交通の便の良い場所にあります。地域では農業 が盛んで、多くの住民が稲作や野菜栽培を生業としています。 他校の「子供の森」計画の活動を知った校長先生がオイスカ に相談したことから、2019年に活動が始まりました。  2021年度は、対面授業が再開されたタイミングで、マン ゴーやランブータンなどの果樹、実や葉が栄養価の高いモリ ンガ、また防風林としての役割が期待できるクロヨナなどを 植樹。参加した12年生のクマリさんは、「環境を守るために行 動を起こさないといけませんが、私たち子どもにもできること がたくさんあると知りました。一番大切なことは意識を変える ことです。それはとても難しいですが、きっと大人よりも私た ちの方が得意だと思います」と笑顔で語ってくれました。少人 数での講義も行いながら、植林地の管理を続けるなどコロナ禍で制限されていた活動が、少しずつ再開されています。

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2022年

6月

15日

活動のあゆみとこれから in スリランカ

木々は大きく育ち、木陰では教室を開いたり、子どもたちの格好の遊び場になっている。
木々は大きく育ち、木陰では教室を開いたり、子どもたちの格好の遊び場になっている。

 育てたもの、育てていくもの

 スリランカでは、1992年よりこれまで350を超える学校とともに51万本以上の緑化に取り組んできました。各校での植林規模は限られていますが、それ以上に参加 した子どもたちが、自然や他者に対する思いやりの心を育んでいることが何よりも大きな成果だと思います。こうした活動は日本でオイスカの研修を受けたOBOGたちが、農業や環境分野の経験を活かしながら推進してきましたが、残念ながら彼らも高齢化が進んでいます。オイスカ内部の人材育成はもちろん、教員へのセミナーを強化するなど、指導者層を拡げていくことが火急の課題となっています。

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2022年

6月

15日

2022.6 子どもたちの学校生活 in スリランカ

ダハムシャさん(8歳) ボゴダ小学校
ダハムシャさん(8歳) ボゴダ小学校

アーユボワン(こんにちは)!

私の学校生活を紹介します。

  私はクルネーガラ県のワリヤポラに住んでいるダハムシャです。学校が始まりましたが、今もずっとマスクをしなければならないし、自由に友だちと遊ぶこともできなくて悲しいです。「子供の森」 計画では、学校でマンゴーの木を植えました。実がなるにはあと 3、4年かかるみたいです。5年生になったら卒業してしまうので、 育ったマンゴーは食べられないかもしれません。ちょっぴり残念です…。おうちでも、オイスカのスタッフから教えてもらったことを思い出して、新聞紙でポットをつくって、野菜を育てています!

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2021年

6月

14日

2021.6 Sri Lanka

21年2月、入学式を記念して新1年生が 1 本ずつ苗木を植え る「ラブグリーンキッズプログラム」を実施。
21年2月、入学式を記念して新1年生が 1 本ずつ苗木を植え る「ラブグリーンキッズプログラム」を実施。

活動を続けられることに感謝して

 スリランカの中央部、キャンディ県のアショーカ小学校は、農村部にある田んぼに囲まれた学校です。2018年には廃校の危機を迎えていましたが、新しく赴任した校長先生の奮闘もあり、状況が改善。「子供の森」計画も学校を魅力的にする活動の一つとなっています。20年は、規模は小さくなりましたが、植林活動を実施したほか、「国連生物多様性の10年」最終年を記念した国際ポスターコンテストにも参加。4年生のシェラン君が、10-12歳の部で3位入賞という快挙を成し遂げたことは、暗いニュースが多い中、学校を明るく盛り上げました。

 4年生担任のスニウィラタ先生は、「とてもシンプルだが、子どもたちが環境や社会について学ぶことのできる、とても重要な活動。コロナ禍では、衛生用品や教育資材の支援もいただくなど、さまざまな面から支えてくださる支援者の皆様に心から感謝している」と思いを語ってくれました。

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2021年

6月

01日

パンデミックと「子供の森」計画 in スリランカ

休校や短縮授業が繰り返され、学習の遅れなどへの不安を抱える児童・生徒が増える中、教員らと協力し、1,700 名分の在宅学習用教材を作成。衛生用品とともに配布した。
休校や短縮授業が繰り返され、学習の遅れなどへの不安を抱える児童・生徒が増える中、教員らと協力し、1,700 名分の在宅学習用教材を作成。衛生用品とともに配布した。

気持ちを一つに、それぞれが奮闘

 2020年度、感染対策として実施された休校措置と、地方間の移動の制限は、我々にとって大きな障壁となりました。各地域にいるスタッフ同士が集まることもままならない中、SNS等を使って情報収集や意見交換を実施。緑化だけでなく、衛生用品の配布や家庭菜園の支援などニーズに合わせて、各地域で小規模な活動を行うことにしました。それは孤独でとても大変な作業でしたが、こまめに連絡を取り合い、支え合いながら事業継続に努めました。「何のために活動しているのか」、各スタッフがその基本に立ち返り、行動する意識が強化 されたように思います。

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2020年

6月

03日

2020.6 Sri Lanka-1

国連が呼び掛けているグリーンウェイブにも参加
国連が呼び掛けているグリーンウェイブにも参加

新たな学校で活動が始まりました!

 

北西部州クルネーガラ県に位置するマスポタ学校は、平野部にあり、近くには小さな運河が流れています。「子供の森」計画に参加している別の学校から異動してきた校長先生が、新たな赴任先でも是非取り組みたいとオイスカに相談してきたことから、2019年に活動がスタート。校長先生自身が事前に他の先生たちや保護者に丁寧に説明をしてくれたことで、大きな問題もなく活動を始めることができました。

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2019年

11月

30日

Green Wave 2019 Report

フィジーでのグリーンウェーブ活動
フィジーでのグリーンウェーブ活動

 オイスカが2008年より参画している“グリーンウェイブ”は、国連生物多様性条約事務局(SCBD)が進める取り組みで、5月22日の「国際生物多様性の日」の前後に世界中で行われています。オイスカも「子供の森」計画(以下、CFP)参加校を中心に、国内外でさまざまな活動を実施しました。

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2019年

10月

18日

2019.10 Sri Lanka-1

サユミさん(6歳)  ボゴダギ小学校
サユミさん(6歳)  ボゴダギ小学校

アーユーボーワン(こんにちは)!

私の1日を紹介します

 私は、ボゴダ小学校に通う2年生のサユミです。学校には、お母さんがバイクに乗せて連れて行ってくれます。授業は、朝の7時半から 13時半までです。学校では、「子供の森」計画で1年生の時に植えた 木を今でも大切にお世話しています。頑張ってお世話をしているので、木も元気に成長しています。

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2019年

6月

21日

2019.6 Sri Lanka-1

活動前の集合写真。初めは緊張気味の子どもたちも活動が始まると賑やかに
活動前の集合写真。初めは緊張気味の子どもたちも活動が始まると賑やかに

保護者のサポートを受けながら

活動推進中!

 

  ボゴダ小学校は、北西部州クルネーガラ県にある児童48人、教師8人という小さな学校です。ココナツと稲作が主産業の地域にあり、児童の家庭の多くも農業を生業としています。

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2018年

5月

18日

2018.5 Sri Lanka-3

サラニさん(10歳) ウィルガンデマタワ小学校
サラニさん(10歳) ウィルガンデマタワ小学校

アーユーボーワン(こんにちは!)

私の一日を紹介します。

 

 私は、ウィルガンデマタワ小学校に通う5年生のサラニです。「子供の森」計画の活動では、昔の暮らしについて学ぶ時間がとても大好きです。

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2018年

5月

17日

2018.5 Sri Lanka-2

長く続いた大雨が明けた後、グリーンウェイブの活動にも初めて参加しました
長く続いた大雨が明けた後、グリーンウェイブの活動にも初めて参加しました

子どもたちの姿勢が大人の

気持ちを変える

 

 ブワネカバ学校は、他の「子供の森」計画に参加している学校からの勧めがあり、2017年に活動に参加しました。始めのころ、子どもたちの両親は、NGOに対してよいイメージを持っておらず、とても消極的でした。しかし、国際イベント期間中にオイスカが主催した清掃活動に参加してから、両親たちの気持ちが変わったように感じています。

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2018年

5月

17日

2018.5 Sri Lanka-1

農業の要である土づくりの講義から実習がスタート
農業の要である土づくりの講義から実習がスタート

ふるさとを次の世代に伝えよう

 

 ウィルガンデマタワ小学校は、北西部州クルネーガラ県にある児童数100人の小さな学校です。町から遠く離れており、昔は多くあった家々も大きなダムの建設による立ち退きで数が少なくなりました。農業用地や森林が水没しただけでなく、ダムに大量の水が集められることにより、河川や地下水が枯渇してしまい、農業を営むことも厳しくなっています。このような状況の中、前任していた学校で「子供の森」計画に参加していた校長先生の強い希望で、同校での活動がスタートしました。

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2017年

5月

31日

2017.5 Sri Lanka 3

アーユーボーワン(こんにちは) 

私の一日を紹介します。

 私は、マータレー県にあるボーガスボベッラ学校に通う11歳のチャラニ・ヘラットです。近くには、ナーランダ・ゲジゲという有名な遺産があります。「子供の森」計画で一番印象的な活動は、日本人のボランティアの方々と一緒に植林をしたことです。日本人と会うのは初めてでした! 植林をした後に折り紙や日本の詩を教えてもらいました。将来は先生に

なって今の学校で働き、そしてみんなが平和で健康的に暮らすことができるふるさとをつくっていきたいと思います。

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2017年

5月

31日

2017.5 Sri Lanka 2

植林の前には、農業省やオイスカのスタッフが苗木 の植え方や管理方法について指導
植林の前には、農業省やオイスカのスタッフが苗木 の植え方や管理方法について指導

 

「子供の森」計画に

仲間入りしました!

  

この学校はスリランカの中部に近い、ガンティリヤワ村にあります。以前の豊かな森を取り戻し、地域と学校における環境保全活動を活性化するために、2016年に「子供の森」計画に仲間入りしました。事前に、校長先生と先生方へ、次に地域住民へ、そして子どもたちへと順を追って取り組みの意義を伝える説明会を開き、理解を得た上で活動が始まりました。

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2017年

5月

31日

2017.5 Sri Lanka 1

ピースウォークにて。ご協力いただいているオイスカサポーターの皆さんへの感謝も込めながら行進
ピースウォークにて。ご協力いただいているオイスカサポーターの皆さんへの感謝も込めながら行進

 

昔の自然を取り戻したい!

 

サプマル カマラ学校は北西部州クルネガラ県にあり、村で一番高い場所に位置し

ています。水田と畑に囲まれており、生徒の親の多くが農家です。水道がないため水

は井戸から汲んで大切に使っています。この地域は過去20年間で急激な環境の変化

があり、森林伐採などが行われたことで、美しい自然が失われてしまいました。

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2015年

5月

07日

2015.5 Sri Lanka-3

ආයුබෝවන්!(アーユボーワン)

こんにちは!僕の一日を紹介します。

 僕は、シヤンバランガムワ小学校で「子供の森」計画に参加している4年生のカウィシャです。学校は朝7時30分に始まり、授業は13時半までです。学校までは、毎日お父さんにバイクで送ってもらっています。

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2015年

5月

07日

2015.5 Sri Lanka-2

コーディネーターから苗木の植え方についてレクチャーを受ける子どもたち
コーディネーターから苗木の植え方についてレクチャーを受ける子どもたち

子どもたちから生まれた「3 分間スピーチ」

 

 テンビリポラ学校での「子供の森」計画は、他の学校で活動に参加したことがある校長先生が先頭を切って参加することで、スムーズに活動が進んでいます。  
 2014年の活動では、子どもたちはグアバやマンゴーの木の苗木を植え、日々大切に植えた木の管理を行いました。またこの学校では、毎週月曜日に朝礼があり、生徒たちは自分の興味があることについてスピーチをしています。「子供の森」計画が始まってから、ほとんどのスピーチが環境をテーマにしたものになったため、環境についてのスピーチには、別に3分間の時間を設けることになりました。この時間は生徒たちによって「自然からのひとしずく」と呼ばれています。短い時間の取り組みですが、継続することで環境に対する子どもたちの意識は確実に変わってきています。

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2015年

5月

07日

2015.5 Sri Lanka-1

村のお年寄りを招いて、昔の地域の様子や生活方法について学びました
村のお年寄りを招いて、昔の地域の様子や生活方法について学びました

活動がスタートしました!

 スマナサラ小学校は、周りを大規模なココナツの畑や田んぼに囲まれていて、地域住民の収入の大半は農業によるものです。豊かな自然が多い地域でしたが、近年急速な都市化が進んでおり、農地や山を切り崩した宅地開発が行われています。自然破壊に対する危惧の声を受け、「子供の森」計画のコーディネーターが学校を訪れ、PTAの会議で活動について説明を行いました。はじめは消極的だった先生や父兄らも、説明によって活動の重要性を理解し、今ではとても協力的に参加しています。活動ではマンゴーなどの苗木を植林し、環境を守る大切さについてみんなでディスカッションをして勉強しました。

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2014年

10月

22日

2014.9 CFP Ambassadors

今回日本へきた四人の子ども親善大使
今回日本へきた四人の子ども親善大使

タイとスリランカから

子ども親善大使が来日しました!


2014年9月4日~9月14日、「子供の森」計画」(以下、CFP)子ども親善大使招聘事業として、タイとスリランカでCFPに参加している子どもたちが来日。

岐阜、愛知、東京、千葉を訪問しました。


来日したのは、スリランカからプールニマさん(10)、アクシャヤくん(15)、タイからはオウムさん(13)とクーキックさん(15)。またCFPコーディネーターに加え、スリランカからは現地で活動を支えてくれている学校の先生も参加しました。

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2014年

4月

16日

2014.4 Sri Lanka-2

お母さんと一緒に植林。
お母さんと一緒に植林。

『ようこそ!「子供の森」計画へ』
~2013年度新規参加校紹介~

バーナーデット学校は都市部にある学校で、遠くの村からわざわざ通ってくる子どももいるほど教育の質の高さに評判があります。この学校で「子供の森」計画を始めることになったきっかけは、学校内で「環境保護」についての議論が高まり、子どものうちの一人からオイスカが取り組んでいる「環境保全活動」について学校で話を聞かせてほしいと依頼があったからです。

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2014年

4月

16日

2014.4 Sri Lanka-1

牛を使って水田を耕しました。
牛を使って水田を耕しました。

『ふるさとに伝わる手法で米作りを体験!』

2012年に「子供の森」計画の活動を始めたアンバガスウェワ学校は、都市部から離れた、田畑の広がる農村地帯にあります。ある日、「子供の森」計画主催の「ふるさとづくり」セミナーを受けた後、子どもたちが言い出したことは「自分たちのふるさとの伝統の方法でお米を作ってみたい!」ということでした。この子どもたちの声を聞いた村の大人たちは大はりきり。学校の水田に村の人が大勢集まり、牛を使って水田を耕し、収穫の日には子どもたちの親も集まりちょっとしたお祭りになりました。

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2013年

4月

16日

2013.4 Sri Lanka-3

ආයුබෝවන්!(アーユボーワン) こんにちは!僕の一日を紹介します。

僕はバーナーデット学校で「子供の森」計画の活動に参加している10年生のアクシャヤです。

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2013年

4月

15日

2013.3 Sri Lanka-3

仲間を信じて思いきってたおれこむ。
仲間を信じて思いきってたおれこむ。

『子どもたちの絆を深めるゲーム』

スリランカ

スリランカでは年に1~2回、複数の「子供の森」計画参加校から子どもたちを集めて、ワークショップを行います。学校も学年も違う子どもたちが集うため、はじめは緊張の空気に包まれていますが、自己紹介や自然の中でのゲームなどを通じて少しずつ心を通わせていきます。そのゲームの一つがこれ。

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2013年

4月

15日

2013.3 Sri Lanka-2

ワークショップのために「子供の森」計画オリジナルのワークブックをプレゼントしました。
ワークショップのために「子供の森」計画オリジナルのワークブックをプレゼントしました。

『町の中の学校で自然を学ぶ』

スリランカ・キャンディ

スリ スマンガラ学校は町にある学校で、この地域の中でもレベルが高く入学することが難しい学校の一つです。この学校で「子供の森」計画を始めることとなったきっかけは、教育省の子供教育開発部長から5年生の特別授業でオイスカが取り組むの環境保全活動や「ふるさと」を守る活動の話をしてほしい、と要請があったことです。そして2012年、子どもたち約500名を対象に、スリランカの環境や自然保護について、また、これからの町づくりについてのワークショップを行いました。 

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2013年

4月

15日

2013.3 Sri Lanka-1

2014年まで責任を持って育てます。
2014年まで責任を持って育てます。

『村づくりへとつながる「子供の森」計画』

スリランカ・南部地方

アンバガスウェワ学校がある村は田んぼや畑が広がる田舎です。しかしこの村にも近代化の波が押し寄せ、川が汚れ、村のいたるところにビニールゴミが散乱し、発展と環境保全のバランスが取れていない状況となっていました。2011年、アンバガスウェワ学校に新しく赴任した校長先生は、授業の時間を延長し、環境やスリランカの文化、村を愛することの大切さなどを教える時間をつくりました。そしてさらに良い学校とするために、2012年「子供の森」計画の仲間入りをしました。 

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2012年

3月

14日

2012.2 Sri Lanka-2

コーディネーターのシランタ・インドラジット
コーディネーターのシランタ・インドラジット

『世代を超えてつながる木』

スリランカ

1993年から「子供の森」計画コーディネーターをしているシランタ・インドラジットです。

最近、久しぶりに93年に「子供の森」計画に参加した学校を訪問してきました。植林をしてから18年が経ち、今は学校が責任を持って森を管理しています。訪問した私を驚かせたのは約3000本の木々からなる立派な森です。この森は、学校の大切な財産として、子ども、そして地域の大人たちもとても大切にしているそうです。

この学校で、自分が子どもの頃に「子供の森」計画に参加し、当時学んだことを子どもたちに教えているお母さんに出会いました。「お母さんが植えた木だよ」と、成長した木を紹介し、その木の大切さや地域の環境の様子などを楽しそうに教えていました。

スリランカの子どもたちは最近、近代化による影響かだんだんと心も体も自然との距離が大きくなってきてしまっています。「子供の森」計画を通じて子どもたちが木を身近に感じ、植林活動が単なるイベントではなく、日常の習慣となってほしいと思っています。また、親子で一緒に木を植える活動も促進するなど、これからも「子供の森」計画を頑張っていきます。

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2012年

3月

14日

2012.2 Sri Lanka-1

グリーンウェイブで植林活動をした子どもたち
グリーンウェイブで植林活動をした子どもたち

『校長先生からのメッセージ―「子供の森」計画への期待』

スリランカ

2011年から「子供の森」計画を始めたハンダガハウェワ学校の校長先生からメッセージが届きました。

『私たちの学校は、児童170名、教員15名の小さな学校です。11年のはじめ、子どもたちへ「子供の森」計画の説明を行いました。話を聞いた子どもたちは、初めはどうしてこの活動が必要なのかがよく理解できていないようで、少し心配しました。しかし、5月22日に、学校の植林活動に参加した後は、明らかに変化が見られました。“生物多様性と私たちのライフスタイル”というコーディネーターの話から、目に見えない生物も、目に見える生物も、共に大切にして生活すると、長くバランス取れた環境中で生きていくことができるなど、多くを学び取ったようです。

「子供の森」計画は、植林して管理するだけではなく、教育に関する幅広い可能性をもっていると感じました。直接体験することから、多くを感じ学んでいく方法は、とても素晴らしいです。また、みんなで協力して取り組むことで、お互いの理解が深まり、団結力も強くなります。これからも、多くの子どもたちが「私もやってみたい」と積極的に参加できるように、私たち教師もサポートしたいと思っています。』

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2011年

11月

02日

【スリランカ】オイスカ創立50周年、「子供の森」計画創設20周年記念セレモニー開催

2011年9月24日、OISCA LANKAではOISCA創立50周年、子供の森計画設立20周年を祝う記念セレモニーを行いました。

セントラルマーケットには450人の学生を含めた700人もの参加者が集まり、50周年記念セレモニーが行われるヒンズーカルチュラルセンターまで約2kmの道のりを、色とりどりの横断幕やプラカードを掲げて環境保護を訴えながらマーチングバンドと共に行進しました。

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2011年

7月

03日

もらう側から贈る側へ

卒業生たちが絵を描く準備を している壁
卒業生たちが絵を描く準備を している壁

スリランカ:東部、コロンボ地方

この学校の校長先生は、「子供の森」計画にとても熱心に取り組んでいます。活動開始時、「オイスカから苗木や農業道具、子どもたちへの文具を支援していただくかわりに、学校では、植林地を囲むフェンスやほかに必要な道具を自ら校内で募金して集め調達します」と約束しました。

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2011年

7月

03日

「子供の森」のつながりが“メガネ”へ

苗木を貰って植林へ お父さんお母さんたちと一緒に記念撮影
苗木を貰って植林へ お父さんお母さんたちと一緒に記念撮影

スリランカ:キャンディ、アヌラーダプラ、南部地方

この学校のある地域は、少ない耕作面積でぎりぎりの自給自足生活を送っている家庭が多く、子どもたちのお父さんの中には町に出稼ぎに行く人も多くいます。都市部に比べるとまだ自然環境が保たれていますが、それでも伐採の跡地での土砂崩れなどが問題になっています。

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2011年

7月

03日

地域をつなぐ「子供の森」計画

地域の人たちも一緒に大人数で植林しまた。
地域の人たちも一緒に大人数で植林しまた。

スリランカ:キャンディ、アヌラーダプラ、南部地方

2010年、学校からの強い要請により、この学校で「子供の森」計画をスタートしました。継続していくには関係者がプログラムをよく理解することが大切、と地域の人たちへ、説明会を開催することから活動を開始しました。

 

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2010年

7月

01日

みんな兄弟

「みんな兄弟」というテーマの学校の壁画
「みんな兄弟」というテーマの学校の壁画

スリランカ:東部、コロンボ地方

「苗床をつくるために、ネットハウスをつくりたい!」。ゴナディカ小中学校の子どもたちから声があがりました。しかしそこまでの資金を用意できずにいたところ、「では自分たちが2年前に植えたバナナの木からバナナを取って、それを売ってお金をつくりましょう」と子どもたちから提案がありました。

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