各国の活動

各国で展開中の「子供の森」計画の活動をご紹介します。

2023年

2月

28日

せかい!動物かんきょう会議2023 with モンゴル

なりきった動物の絵を持ったモンゴルの子どもたち
なりきった動物の絵を持ったモンゴルの子どもたち

 今年度の第3回目の「せかい!動物かんきょう会議」として、モンゴルと山口県の小学校の子どもたちがオンラインで交流を行いました。お互いの国について勉強したのち、子どもたちは身近な動物になりきり、身の回りの環境で起きている問題や、人間に気をつけてほしいことなどを発表し合いました。

 各プログラムの節目では、自由に質疑応答をする時間が設けられました。お互いの学校生活や知らない動物の生態など、時間内には収まらないほどに、多くの質問が寄せられました。子どもたちは、スタッフによる通訳の力を借りながらも、ジェスチャーを使って表現したり、質問の答え方にも工夫を凝らして交流を楽しみました。

 会議の最後には、これからどんな環境を作っていきたいかを発表。モンゴルの子どもたちは、「ゴビ砂漠では植物が少ないので、少しでも砂漠の植物を大切にしていきたい」などとそれぞれの思いを発表してくれました。

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2023年

2月

22日

せかい!動物かんきょう会議2023 with インドネシア

 2月16日(木)に山口県桜が丘高校とインドネシアの高校生たちをオンラインで結び、今年第2回目となる「せかい!動物かんきょう会議」を開催しました。
 キャラクターをつくるため、生徒たちが選んだ動物の中には、インドネシアのコモド島に生息するコモドドラゴンといった地域特有のものや、絶滅の危険性がある動物も見られました。

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2023年

2月

15日

せかい!動物かんきょう会議2023 with タイ

描いた絵を見せ合っているようす(タイ:右上)
描いた絵を見せ合っているようす(タイ:右上)

 動物の視点に立ち、身近な環境問題を考えるプログラムである「せかい動物かんきょう会議」。今年度の第1回目は、1月28日にタイと山口県の子どもたちをオンラインでつないで実施。タイからは、アユタヤ県のワットラム学校の子どもたちが参加してくれました。

 参加者の自己紹介をしたあとに、まずはお互いの国についてお勉強。その後、子どもたちは身近な動物になりきり、身の回りの環境で起きている問題や、人間に気をつけてほしいことなどを発表し合いました。

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2023年

2月

07日

植林活動2023 in バングラデシュ

 バングラデシュのダッカ近郊の学校で植林活動を行いました。植林活動は計3日間、2023年2月4日にエル・ダラド・モデル学校、2月5日にハッカニア サレヒヤ アリム マドラサ学校、2月7日にニスチントプル デワン エドリッシュ高校で行いました。3校合わせて300本以上が植えられ、樹種としては、生長が早くて丈夫な木材となるマホガニーやチーク、ヒマラヤスギ、鮮やかな赤色の花を咲かせるホウオウボク、実が染料に使われるミロバランの5種が選ばれました。

 さらに、ハッカニア サレヒヤ アリム マドラサ学校の植林活動は、地元新聞にも取り上げられました。子どもたちが植林を行うことで、環境保全活動について学ぶことができるとともに、木の世話を通じて子どもたち自身が成長できる、ということが紹介されました。なお同校では1990年代にも「子供の森」計画の活動に参加をしており、当時の子どもたちが植えた木々も立派に育っていることが確認できました。

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2023年

1月

31日

2019年の植林地でフルーツが実りました in マレーシア

 マレーシアのサバ州から植林地の近況報告が届きましたので、紹介させていただきます。

 2019年に行った植林ツアーでは、日本からのボランティアも合わせた約80名で、バトゥティニンカン小学校でマンゴーやサワーソップ、ドリアンの植林活動を行いました。約3年が経ち、植林地でモニタリング活動を行ったところ、そこで植えられた木々がすくすくと大きくなっていることが確認できました。サワーソップはフルーツをつけていました!サワーソップは熱帯地域に自生する広葉樹で、フルーツは栄養満点です。当時ツアーに一緒に参加した先生や生徒たちもモニタリングに参加しましたが、実際にフルーツを収穫できたことに満足げな様子でした。

 2019年の植林ツアーでは、一緒に木を植えるだけではなく、ソーラン節などの文化交流も行い、子どもたち同士で親睦を深めることができました。

 学校にはまだ木を植えるスペースが残っているため、今後もより多くの果樹を植えることを目標に活動を進めていく予定です。

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2022年

11月

21日

2022 Greeting Card

カードのデザインを考えるウズベキスタンの子どもたち
カードのデザインを考えるウズベキスタンの子どもたち

今年も残すところ僅かとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

さて、今年も各国からグリーティングカードが届きました!グリーティングカードは、子どもたちが感謝の想いを込めて作ったオリジナルカードで、「子供の森」計画に支援いただいている皆様へお届けしています。カードには子どもたちが植えた木々や毎日触れている風景が描かれており、自然への愛着が伝わってきますね。他の国についても、届き次第こちらのページにアップロード予定です。

来年このカードを受け取ってみたい!という方は、こちらをご覧くだ

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2022年

10月

07日

2022.8 学校レポート from Malaysia

果物を中心とした植林活動
果物を中心とした植林活動

マレーシアサバ州から8月の活動についての報告が届きました。今回は、ラナウにある、マラナウ小学校の子どもたち27名が、植林活動や、たい肥をつくるための小屋づくりに参加した際の報告です。

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2022年

9月

06日

学校レポート from Malaysia

植林活動の様子
植林活動の様子

マレーシアでの活動が再開しました!

 

 コロナによる活動制限が非常に厳しかったマレーシアにて、5月に活動を再開することができました。久しぶりの活動報告を、ぜひご覧ください!

 

 チーフン小学校の子どもたちがグリーンウェイブ活動の一環として、植林活動とコンポストづくり、リサイクルの勉強会に参加しました。

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2022年

8月

29日

学校レポート from Thailand

コンケンのバーンノーングムアンノイナー・ニコムサマッキー学校で植林をする子どもたち
コンケンのバーンノーングムアンノイナー・ニコムサマッキー学校で植林をする子どもたち

グリーンウェイブ活動を行いました!

 タイの子どもたちがグリーンウェイブ活動の一環として、植林活動や環境教育活動に参加しました。

 グリーンウェイブ活動とは、国連が定める国際生物多様性の日である5月22日を中心に、世界中の子どもたちが植樹などを行い、生物多様性を理解するきっかけをつくるための活動です。5月22日の各国現地時間午前10時に、子どもたちが植樹する木が地球上を東から西へ波のように広がっていく様子から「緑の波(グリーンウェイブ)」と名付けられました。

 

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2022年

7月

29日

2022.7 子どもたちの学校生活 in モンゴル

アザザヤさん(9歳) ソンギノハイラハン区第143番学校
アザザヤさん(9歳) ソンギノハイラハン区第143番学校

サエンバエンノー(こんにちは)!

私の学校生活を紹介します。

 わたしは、モンゴルの首都ウランバートルに住んでいます。コロナで学校がオンライン授業になったこともありましたが、2022年の2月からは学校で授業を受けられるようになりました。「子供の森」計画では、動物になりきって、好きなことや困っていることについて考えるワークショップに参加しました。海外の子どもたちともオンラインで話し合うことができて、とても楽しかったです。自然について考えるきっかけになったので、環境の本を読んで、ゴミを分別するなど自分でもできることに取り組んでいます。

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2022年

7月

29日

2022.7 学校レポート in モンゴル

植林活動
植林活動

緑が校舎を彩るように

 モンゴル北部オルホン県に位置するこの学校は、ゲルの点在する地域にあり、2015年に建てられた比較的新しい学校で

す。学校が建てられた当初は周囲に緑がなく、「子供の森」計画を通してカエデやライラックなど、これまで250本を超える木々を植栽。子どもたち自身の手で維持管理を行うだけでなく、緑の大切さを伝える環境教育を実施してきました。

 2021年度は、給食にも使えるようにと実が食べられるバードチェリー100本の苗木を植えたほか、経済的な理由などでマスクが用意できない生徒200名に手づくりマスクを配布。2015年以来継続してきた活動が評価され、緑化活動に積極的に取り組んだ学校として県から表彰も受けました。同校のガラバダラフ校長先生は、これまでの活動について「校舎しか

なかった学校が、オイスカとの活動によって木々で彩られるようになりとても嬉しい。子どもたちもよく苗木の世話をしている。支援者の皆さまには心から感謝している」と語りました。

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2022年

7月

28日

2022.7 学校レポート②in パプアニューギニア

苗を植える準備ができたところ
苗を植える準備ができたところ

オイスカプレイスクール

 7月27日、オイスカプレイスクールで植林活動を行いました。本活動には、15人の子どもたちが参加しました。

 植林活動では、40本のパームの木と20本のキャンドルの木を植えました。パームの木は別名ココヤシと言い、「勝利」「見守り」などの花言葉があるそうです。キャンドルの木は果実がロウソクのような細長い円柱形で、食用としても使われる植物です。この日は晴れており、みんな苗を植える活動を楽しんでいました。

 また、子どもたちの勉強する環境を整えるための寄付品が渡されました。子どもたちは熱心に話を聞き、文房具や本を受け取っていました。

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2022年

7月

28日

2022.7 学校レポート① in パプアニューギニア

グリーンウェイブの様子
グリーンウェイブの様子

世界の活動と共に

 パプアニューギニアの研修センターや周辺の学校から近況報告が届きましたので、お知らせします!

 研修センターでは、オイスカプレイスクールの子どもたちと一緒に、5月22日のグリーンウェイブに参加しました。毎年5月22日は、国連の定めた「国際生物多様性の日」で、グリーンウェイブはこの日を記念して行われたものです。現地時間午前10時に、世界各地の青少年が植樹等を行うことで緑の波が地球上を東から西へ広がっていくことから、この名前が付けられました。この日は天気もよく、ドリアンの木を20本植えることができました。

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2022年

7月

20日

2022.7 学校レポート2 in フィリピン

学校から地域へ意識の広がり

 ヌエバエシハ州に位置するこの学校は、山に囲まれた環境にあります。コロナの感染拡大を防ぐために、頻繁な外出の規制などが行われました。しかし、計画を立てながら慎重に植林活動を行うことで、ナラの木やサワーソップ、バンレイシを植えることができました。

 学校の敷地の近くに木を植えることで、食料を新たに得ることができたり、地域の人たちに環境について意識してもらうきっかけにもなりました。ジャイラ先生は、「木を植えることで子どもたち一人ひとりの環境に対する責任感を育むことができると感じています。コロナ禍にも関わらず、このような植林の機会を作ってくださり、ありがとうございます」と話してくださいました。

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2022年

7月

20日

2022.7 子どもたちの学校生活3 in フィリピン

ジュリエッタ・B・ラカデン(11歳)スタクルズ小学校
ジュリエッタ・B・ラカデン(11歳)スタクルズ小学校

 マガンダンハポン(こんにちは)!

私の学校生活を紹介します。

 コロナが広まったため、レストランに行ったり、学校に行ったり、友達と遊んだりなどの通常通りの生活が出来なくなってしまいました。クラスメイトと一緒に同じ教室で勉強する方が家で課題プリントを行うよりも良いと感じるため、早く対面での授業が再開してほしいです。コロナが収まったら、近くのビーチへ旅行に行きたいです。

2022年

7月

20日

2022.7 子どもたちの学校生活2 in フィリピン

ベルナデット・メイ・ピネダ(12歳)パグサンハン小学校
ベルナデット・メイ・ピネダ(12歳)パグサンハン小学校

マガンダンハポン(こんにちは)!

私の学校生活を紹介します。

私は小学校6年生のバレッテです。以前は毎日学校に行って、教室で先生が話す内容について活発に議論をしていました。今は学校に行くことが出来ず、課題を使って勉強をしています。自分一人ではわからない問題もあるので、そのときは両親に質問しています。先生はコロナ禍でも私たちが勉強できるように、必要なものを一生懸命準備してくれています。コロナが収まったら、学校に行ったり、友だちと遊んだり、川や山に探検に行ったりしたいです。

 

2022年

7月

20日

2022.7 学校レポート3 in フィリピン

海岸での清掃活動の様子
海岸での清掃活動の様子

マングローブ林が水を浄化

 この学校は海岸の近くに位置しており、主な活動としてマングローブ植林を行っています。コロナ禍でも積極的に活動を行い、植林活動だけではなく、保護者へのオリエンテーションや海岸の清掃活動も行いました。マングローブは密に根を張るため、土壌を保持し、川への土壌流出を防ぐことができます。

 さらに、6年生のレジ―セルナさんは、「マングローブを植える前と比べると、水質が全く異なります。マングローブによって水が浄化されるのだということを肌で感じました。マングローブは水に含まれている”不純物”を使用して成長したり、蓄えたりしてくれるそうです。きれいな水は地域全体の役に立っています。」と、マングローブによって水質も向上したというお話もしてくれました。

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2022年

7月

13日

2022.7子どもからのメッセージ from マレーシア

ロッサさん(12歳) コタブルー キアウ第一小学校
ロッサさん(12歳) コタブルー キアウ第一小学校

サラマットゥンガハリ

(こんにちは)!

 わたしは、サバ州のコタ・ブルー町に住んでいるロッサです。今は学校に登校できるようになりましたが、2021年度はコロナ禍で長い間休校が続いて、友だちにも会えなかったので、すごくさみしかったです。わたしが住んでいる町は、とても景色がきれいで、人もみな優しいです。大好きなふるさとを守るために「子供の森」計

画での植林活動も頑張っています。オイスカの人に教えてもらって木を植えた後、おじいちゃんの畑にもライムの木を植えました。早く大きくなって、実を付けることが楽しみです。

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2022年

7月

13日

2022.7 学校レポート in マレーシア

少し硬い土だったので、苦戦しながらも穴を掘り、植林の準備を行った
少し硬い土だったので、苦戦しながらも穴を掘り、植林の準備を行った

ジャックフルーツで

子どもたちに栄養を

 この小学校は、マレーシア最高峰のキナバル山を中心とした国立公園から10kmほど離れた渓谷に位置し、児童の多くが、先住民族であるドゥソン族の子どもたちです。こうした山間部の学校ですが、やはり新型コロナの影響は強く、長期間にわたり在宅学習が続きました。学校が再開されても、ソーシャルディスタンスを守った形で授業が行われ、体育など人と接触したり、体を動かすような授業は禁止されました。

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2022年

7月

13日

2022.7 活動のあゆみとこれから in マレーシア

休校期間中も学んだことを活かして家で野菜 を育てる子どもたちが多く、報告を受けるた びに活動の意義や広がりを感じられた
休校期間中も学んだことを活かして家で野菜 を育てる子どもたちが多く、報告を受けるた びに活動の意義や広がりを感じられた

変化する状況やニーズに

合わせた活動を展開

 オイスカが活動を展開するボルネオ島北部のサバ州では、パームヤシのプランテーション開発などにより、熱帯雨林が切り倒され、森林破壊が続いています。こうした問題に対し、オイスカでは学校を拠点に緑化を続けてきましたが、環境教育のニーズが高まる一方、近年は植林できる土地を持たない学校からの参加要請も増えていま

す。

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2022年

7月

13日

2022.7 子どもからのメッセージ from カンボジア

アリー アニザさん(14歳) チョアムル小学校
アリー アニザさん(14歳) チョアムル小学校

チョムリアップスオ

(こんにちは)!

 6年生のアニザです。コロナで、オンライン授業が続きましたが、接続の問題もあって、あまりうまく勉強できませんでした。やっぱり友だちと一緒に勉強するのが一番です。植林をするのは「子供の森」計画の活動が初めての経験でした。友だちと木を植えて、水やりして木が育っているのを見るのが好きです。

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2022年

7月

13日

2022.7 学校レポート2 in インド

ゴミの分別の啓発の様子
ゴミの分別の啓発の様子

 北インドに位置するWHスミス記念学校は、環境保全活動に力を入れている将来性のある学校です。しかし、学校の敷地の大きさの関係で植林の場所が十分に確保できないため、地域を含めて植林活動を行っています。今年度はコロナ禍で子どもたちが学校に集まれないこともあり、雨水貯留や家での植林など少人数の活動を中心に行いました。7年生のエンジェルヴェルマさんは、「学校に行って友だちと会えるのを心待ちにしています。友だちと一緒に、木を植えたり、ネイチャーツアーに行ったり、絵画コンテストに挑戦したりするのも楽しみです。」と語ってくれました。

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2022年

7月

13日

2022.7 子どもたちの学校生活2 in インド

ニレッシュ・ラグハブくん(10歳)ギャンデヴィ学校
ニレッシュ・ラグハブくん(10歳)ギャンデヴィ学校

ナマステ(こんにちは)!

僕の学校生活を紹介します。

 僕はギャンデヴィ学校の5年生です。この学校は北インドのハリヤナ州にあります。コロナの影響で学校は全てオンラインになったので家で勉強をしています。コロナに罹らないために、家にいることが多いです。

 僕は自然や緑の環境が好きです。CFPの活動でお気に入りなのは、実際に植林活動を行ったり、木や森について勉強したり、ネイチャーツアーに行ったりすることです。CFPの活動で学んだことを踏まえて、家で苗木をポットに植えたり、屋内での植樹について勉強したりしました。コロナが収まったら、ネイチャーツアーに行って友だちと楽しみたいです。

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2022年

7月

13日

2022.7 学校レポート in カンボジア

インタビューに答えてくれた6 年生のチェア・チャンテアさん
インタビューに答えてくれた6 年生のチェア・チャンテアさん

 木の成長を見るのがうれしい

 ボルブ小学校は、カンボジア東部トボンクムン州にあり、周りには黒コショウの畑が広がっています。環境保全に関心の高かった校長先生は、かねてより農業省に苗木の支援を訴えていましたが、実現には至っていませんでした。そうした中で、他校より「子供の森」計画の話を知り、オイスカに相談したことから、2021年度に植林活動が実現することとなりました。

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2022年

7月

13日

2022.7 活動のあゆみとこれから in カンボジア

学校や地域から信頼を得られているからこそ、コロナ禍でもスムーズな活動調整ができた
学校や地域から信頼を得られているからこそ、コロナ禍でもスムーズな活動調整ができた

 つながりが育む成果

 カンボジアでは、研修センターのような拠点はなく、オイスカの訪日研修を受けたOBOGたちが助け合い、「子供の森」計画を推進しています。彼らは、会社員や教員、自営業など本業を抱える傍ら、ふるさとに貢献したいという思いで、各自がそれぞれの地元での調整を担当。活動の際は周辺のOBOGらが応援に駆けつけます。

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2022年

7月

06日

生徒からのメッセージ from バングラデシュ

ワシムくん(16歳) タンガイル グローリアス カデット学校
ワシムくん(16歳) タンガイル グローリアス カデット学校

 アッサラームアライクム
(こんにちは)!

学校が再開しました 

 新型コロナウイルスの影響で、僕たちの学校も休校になり、長い間登校することができませんでした。その間オンライン授業が続きましたが、インターネットがうまくつながらなかったり、停電の影響を受けたりして、授業に参加できないことがしばしばありました。教室での勉強とはまったく違い、フラストレーションがたまることも多かったです。

 学校が再開して、友だちと会うこともでき、勉強できる喜びを改めて感じました。「子供の森」計画の活動もまたみんなと一緒にがんばっていきたいと思っています。

2022年

7月

06日

活動のあゆみとこれから in バングラデシュ

コロナ禍で中止や延期が相次いでいた植林活動も少しずつ再開している
コロナ禍で中止や延期が相次いでいた植林活動も少しずつ再開している

住民の生活を災害から守る 

 バングラデシュでの「子供の森」計画は、現在インド国境に近いクルナ管区を中心に展開。この地域は、ガンジス河によって形成されたデルタに、数千の川や水路、入り江が複雑に入り組む生態系豊かな場所でしたが、開発による環境劣化や、温暖化による海面上昇、塩害、サイクロンの被害が深刻化しており、生物への影響はもとより、住民の生活も脅かされています。

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2022年

7月

06日

2022.7 学校レポート2 in インドネシア

グァバの植林
グァバの植林

快適な屋外で勉強

 この学校はムラピ山の麓の高原に位置していて、学校のみならず地域の環境保全活動にも熱心に取り組んでいます。シワバゴムノキをはじめとした多くの美しい植物を校庭に植えたことで、景観が本当に大きく変わりました。校舎の裏側にも緑が増えたことで心地の良い場所が増え、子どもたちが屋外で勉強する際の憩いの場となっています。また、ムラピ山の観光博物館の周辺や汚染された川沿いでも植林活動を行いました。観光振興のための周囲の景観の更なる美化や山の水源保全を目的としています。

 さらに、各教室の前に花を植えるクラスガーデンの活動や薬草園の活動を導入したことで、学校における植物の種類が豊富になりました。子どもたちは保護者と一緒にこれらの植物のお世話を行っています。植物の水やりや校内清掃活動などのCFPの活動を通して規律を身につけ、学校を卒業した後も地域社会で環境を守るリーダーとして活躍できるような人材を育てていきたいです。

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2022年

6月

29日

2022.6 子どもたちの学校生活2 in ミャンマー

マ・サンダー・ソーさん(11歳)カンティン小学校
マ・サンダー・ソーさん(11歳)カンティン小学校

ミンガラパー(こんにちは)!

私はピョーボエ郡にあるカンティン小学校の4年生です。私の村では、竹を使って帽子やカゴなどを作っています。手作りで作っているので、私の村の誇りだと思っています。元々家で花や木を植えることは好きでしたが、CFPの活動に参加してから、その気持ちがますます強くなりました。コロナ禍が落ち着いたら、大きな果物のなる木を育てて、できた果物をみんなに食べさせたいです。木の下で遊んだり、勉強したり、森の中に遊びに行ったりなど、育った木を使ったアクティビティもたくさん行いたいです。

2022年

6月

29日

2022.6 子どもたちの学校生活3 in タイ

ティーラパット カン・ンガェンくん(9歳)バーンカプー学校/写真前列
ティーラパット カン・ンガェンくん(9歳)バーンカプー学校/写真前列

サワディカー(こんにちは)!

僕の学校生活を紹介します。

  こんにちは!3年生のディーマックです。コロナで、学校で授業が受けられず、今は家で勉強しています。コロナになるのは怖いですが、いつもマスクをしなければいけないのは、大変です。でも、CFPで植林したり、家族でもヒマワリを植えたりして、楽しいこともありました。自分で木を植えたり、環境について学んだことで、自然が好きになったので、コロナが終わったら、友だちと一緒にもっとたくさんの木を植えたり、スリン県で一番大きいフラワーガーデンにも行ってみたいです。

 

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2022年

6月

29日

2022.6 子どもたちの学校生活2 in タイ

チラナン サーピウさん(14歳)バーンノーンクノイ学校
チラナン サーピウさん(14歳)バーンノーンクノイ学校

サワディカー(こんにちは)!

私の学校生活を紹介します。

 こんにちは。私はプラーウです。中学2年生です。学校が休みになり、いつも通りに授業が受けられなくなってしまうなど、コロナで私たちの生活も大きな影響を受けました。リモートでも授業を行っていますが、ネットワークなどオンラインの環境がない友だちもいて、みんなが同じように勉強できない状況が続いています。オンラインでの授業は家庭の負担にもなるので、早くコロナが終息し、学校で勉強できるようになってほしいと思います。

2022年

6月

29日

2022.6 学校レポート4 in タイ

周囲に再び豊かな自然を

 パーンクラーン村、パーントンプン村、パーンアナーケート村の3つの村に接するこの学校は、周囲を森や高い山に囲まれ、山岳民族や各村の子どもたちが一緒に学んでいます。以前は、豊かな自然が見られましたが、人口の増加や農地の拡大のため木が伐られ、はげ山が進行し課題となっています。

 2021年度の活動は、マスクの着用や手洗い、校内設備の消毒などコロナ感染防止策を徹底し、学校の敷地内で植林活動や環境教育を実施。ライム、マンゴー、アボカドなど食べられる実のなる樹種や、木材にもなるユカンなど、7樹種100本を植えました。植林には、学校に接する村の住民も参加し、子どもたちのみならず地域の人々の森や環境に対する意識を高める機会ともなりました。

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2022年

6月

29日

2022.6 学校レポート3 in タイ

バーンノーンクンノイ学校の植林地
バーンノーンクンノイ学校の植林地

地域で育む森づくりの意識

 バーンノーンクンノイ学校は、複数の村々に囲まれた小さな学校です。小規模ながらも、校長先生をはじめとする先生方や、村の人々の森づくりへの関心が高く、地域で協力して、子どもたちと活動に取り組んでいます。

 2021年度は、新型コロナの影響を受け休校が続き、予定していた植林活動は計画通りの実施とはいきませんでしたが、一部の苗木を、生徒や地域住民へ配布。村の田畑などで植栽するなど、学校と相談の上柔軟に対応し、取り組みを継続しました。

 学校や各所に植えられた樹種はパイワーンという竹で、たけのこが学校の給食になったり、販売して収入とすることもできるため、学校の希望により選定されました。現在、配布された苗木は、近隣の住民や子どもたちの手によって、管理が続けられており、学校の植栽地は学校の再開後、すぐに下草刈りを行う予定です。

 子どもたちと共に地域でも森づくりを実施したことで、村の住民たちにも自然への意識が高まり、活動の輪が広がりました。

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2022年

6月

29日

2022.6 学校レポート 2 in タイ

感染防止のため屋外で活動

 アユタヤ県では、コロナ禍の影響で、この学校が唯一の活動校となりました。

 生徒たちは野菜栽培の手法を学び、教室の外で楽しく活動に取り組むことができました。CFPの活動を通じて、学校の農業活動を継続することができました。

マトーハースィーナー先生は、「CFPに参加することができてとても嬉しく思っています。学校に支援してくださったオイスカの皆さんに大変感謝しております。」とCFPの活動に対して前向きな言葉を述べてくださいました。

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2022年

6月

29日

2022.6 学校レポート1 in インド

ラブグリーンクラブの活動。植物名、効能を記したプレートをつけ決められた区画にそれぞれの樹種を植えていく。
ラブグリーンクラブの活動。植物名、効能を記したプレートをつけ決められた区画にそれぞれの樹種を植えていく。

薬草など多様な植物を育てる

 小高い丘の上にあるこの学校は、25年前より「子供の森」計画に参加。植林活動を継続してきたため、現在は緑に囲まれています。近年この学校が特に力を入れている活動としてハーブガーデン活動があります。今までに喉や肺の病気に広く使われている薬草を含め、163種の植物を育ててきました。

 2021年は、同校でオイスカ活動を推進しているラブグリーンクラブの学生80名が中心となり、風邪の治療に使われる薬草など、約100種類を植え、大切に育てました。活動を通じて子どもたちは、それぞれの薬草が持つ効能や、けがや病気の伝統的な治療方法についても学ぶことができました。「友だちと一緒に活動に参加できて、とてもうれしい。どのように自然を守っていったらよいか、どうすれば自然とともに心豊かに暮らせるかについて学ぶことができた。学んだことを家の庭でもやってみたり、もっと多くの友だちに広めていきたい」と、 サラナさん(8年生)は活動を振り返りました。

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2022年

6月

29日

活動のあゆみとこれから in インド

各校から優秀な中高生たちが選抜され、インドの伝統的な考え方から、近年の社会変革に対応したリーダーシップまで、さまざまな知見を学ぶ機会を与えられる。
各校から優秀な中高生たちが選抜され、インドの伝統的な考え方から、近年の社会変革に対応したリーダーシップまで、さまざまな知見を学ぶ機会を与えられる。

子どもたちを地域の皆で育てる

オイスカ南インド総局では、「子供の森」計画(以下、CFP)の推進とあわせ、中・高校生を対象にSALT(Social Awareness & Leadership Training for School Students)というプログラムを実施しています。これは、 学生たちの心身の健全な成長とコミュニティにおけるリーダーシップの力を養うために、地域の有識者に講 師として協力をいただきながら、講義やワークショップを行うものです。参加者の多くは小学生のころよりCFPに参加してきた学生たち。このプログラムを通じて成長した青年たちが地域のリーダーとして後輩たちの指導を行っています。

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2022年

6月

29日

活動のあゆみとこれから in フィリピン

アブラ州ムディイト小学校で育てた森は、子どもたちの憩いの場に。 こうした活動の成果が次なる連携に結びついている
アブラ州ムディイト小学校で育てた森は、子どもたちの憩いの場に。 こうした活動の成果が次なる連携に結びついている

地元に認められ拡がる取り組み

 1991年に「子供の森」計画が産声をあげたフィリピンでは、翌92年より同国政府とCFP実施に関する基本協約を締結。以降も5年ごとに更新し、関係を密にしながら活動を推進してきました。現在は、環境天然資源省、農業省、教育省など3省1局との間で締結しており、環境教育のみならず持続可能な地域づくりへの貢献も期待されています。また、アブラ州では、これまでの取り組みやスタッフの貢献が政府や教 育機関から高く評価され、 同州環境天然資源省と覚書を締結。技術的なサポートと苗木の提供を受けられるようになるなど、 地方においても政府との連携が進んでいます。

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2022年

6月

29日

2022.6 子どもたちの学校生活1 in インド

アイシャ アンナ さん(8歳) セント アントニーズ小学校
アイシャ アンナ さん(8歳) セント アントニーズ小学校

ナマステ(こんにちは)!

私の学校生活を紹介します。

 わたしの村は、有名な滝が2つもあり、とてもきれいなところです。「子供の森」計画に参加して、オイスカの人から色々教えてもらったり、自然を守り、豊かにしていく活動ができてとても嬉しいです。2020年からコロナで2年間学校が閉まってしまい、ほとんど登校することができませんでしたが、2022年になって、やっと登校できるようになりました。マスクをしたままなのは大変ですが、 友だちと一緒に、植林活動ができることが、嬉しくて仕方ありません。これからも家族や友だちと活動を続けていきたいです。

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2022年

6月

29日

2022.6 子どもたちの学校生活1 in フィリピン

レジー セルナさん(11歳) サロマグ小学校
レジー セルナさん(11歳) サロマグ小学校

マガンダンハポン(こんにちは)!

私の学校生活を紹介します。

 南イロコス州カブガオに住んでいるレジーです。学校は海のすぐそばにあります。私のふるさとの自慢は、色々な種類の野菜があることと、皆とてもフレンドリーなことです。自然が好きなので、「子供の森」計画の植林活動は楽しみの一つです。2021年にはマ ングローブの植林や浜辺の清掃活動にも参加しました。コロナ禍でずっと学校に行けず、おうちで勉強しなければならなかったので、久しぶりに友だちと一緒に外で活動できていつも以上に楽し かったです。学校が始まったら、ごみの分別も頑張りたいです。

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2022年

6月

29日

2022.7 学校レポート2 in ミャンマー

村の人々と協力して行った植林活動
植林活動に向けての準備も村の人々と協力して行った

乾燥に強い樹種を選定

 シンマタウン山から12マイル離れた場所に位置するグエチョー小学校では2007年からCFPの活動に参加しています。活動を始めた当初、村の人々は協力して木を植えましたが、貧しい土壌と水不足のためになかなか強い木が育たないのが現実でした。しかし、村の人たちは緑化をあきらめる様子はなく、植林活動に積極的です。乾燥に強いニームの木を植えることで、学校の豊かな森作りを目指しています。

 今年度は学校の他に、家での植林活動にも取り組みました。4年生のリンリンフォーさんは家での植林活動について「初めて自分の家で木を育てることで、木を育てるのは簡単ではないことを実体験から学びました。木の価値について適切に理解することができたと思います。」と語ってくれました。

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2022年

6月

22日

2022.6 学校レポート in ウズベキスタン

日本と同じタイミングで四季が訪れるウズベキスタン。乾燥が激しく寒暖差が大きいため、植林活動は春と秋に行う必要がある。
日本と同じタイミングで四季が訪れるウズベキスタン。乾燥が激しく寒暖差が大きいため、植林活動は春と秋に行う必要がある。

果物の収穫を楽しみに

 この学校は、ウズベキスタン西部のカラカルパキスタン州ヌクス市の中心に位置し、語学に力を入れている学校です。 同州北部には、世界で最も急速に沙漠化が進んでいるといわれるアラル海があり、オイスカでは砂漠化防止に向けた活動に取り組んでいます。こうしたふるさとにおける課題について考え、行動する機会をつくりたいという学校の希望により、2021年から「子供の森」計画に参加しました。  

   ウズベキスタンでも長きにわたりコロナ禍による活動制限がとられていましたが、規制が緩和された時期に初めての活動を実施。リンゴ、ナシ、アプリコットなどの果樹を100本を植林しました。果物を収穫することを楽しみにしながら、子どもたちが管理を続けています。この学校のオザダ先生は、「アラル海の砂漠化は世界的な問題になっており、木を植える活動はその解決のひとつになります。自分たちの地域を守るため、これからもできることを続けていきたい」と話してくれました。

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2022年

6月

22日

2022.6 学校レポート in 中国

広大な植林地にて、列に並び 互いに協力し合って苗木を植えた
広大な植林地にて、列に並び 互いに協力し合って苗木を植えた

飛砂の防止を目指した緑化活動

 中国・内モンゴル自治区では、ゼロコロナ政策により、他地域同様に厳しい行動制限が取られています。対面授業が再開されていても、課外活動は制限されているため、以前のように学校単位で活動することは難しい状況です。このような中ではありますが、自分たちにできることをやりたいと、阿拉善蒙古族完全中学校の生徒ら約50名がボランティアとして植林活動に参加。町郊外にあるオイスカの阿拉善沙漠生態研究研修センターにて、砂漠でも活着し、飛砂を抑える効果が期待できるソウソウという灌木3万本を植栽しました。  

  この地域は、日本に届く黄砂の源の一つと言われており、近年現地でも東京都に近い面積の緑化が行われていますが、今年は北西風の影響により、例年以上に砂嵐が多く発生して いる状況です。コロナ禍など課題は多くありますが、これからも人々がこの地域で住み続けられるよう、子どもたちや住民とともに緑化を続ける努力をしていきたいと思います。

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2022年

6月

22日

2022.6 子どもたちの学校生活 in ウズベキスタン

デグラボさん(15歳)ヌクス31番学校
デグラボさん(15歳)ヌクス31番学校

アッサラーム アライクム

(こんにちは)!

私の学校生活を紹介します。

 わたしは高校1年生のデグラボです。コロナ禍では、学校が休校になってしまったので、在宅学習が中心でした。一人だったので寂しかったですが、今は学校が始まって友だちと一緒に勉強できるようになり、とても嬉しいです。私のふるさとには、とてもフレンドリーな人がたくさんいるので、そこが自慢です。今回初めて「子供の森」計画の活動に参加して多くのことを学べたので、今後こうした活動をもっと行っていきたいです。学校の中だけでなく、ごみ拾いなど街をきれいにする活動にも取り組んでいきたいです。

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2022年

6月

15日

2022.6 学校レポート1 in タイ

子どもたちも久しぶりの植林活動を楽しんだ
子どもたちも久しぶりの植林活動を楽しんだ

柵と細やかな管理で順調に生長

  タイ東北部のスリン県バーンナーポー村にあるこの学校は、正面に広い田んぼが広がり、牛や水牛が闊歩するのどかな場所にあります。2019年より「子供の森」計画に参加して植林活動を行っていますが、学校のまわりには柵もあるので、家畜が侵入して、敷地内に植栽した苗木が食べられる心配もありません。子どもたちや学校の先生方の細やかな管理もあり、植栽した苗木は90%が枯れることなく生長を続けています。

 しかし2021年度もコロナ禍の影響が強く、何度も長期間の休校に見舞われました。休校中は、先生方が植林地の管理を継続。子どもたちが登校できるようになったタイミングで、マホガニーやチークなど木材としても重用される5つの樹種を植栽しました。例年より遅い時期の植林とはなりましたが、学校が責任をもって雨期までしっかりと水やりなどの管理を続けるとのこと。また子どもたちのにぎやかな声や走り回る姿が見られ、学校や地域に活気が戻ってきました。

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2022年

6月

15日

2022.6 学校レポート in スリランカ

久しぶりとなった植林活動
久しぶりとなった植林活動

 北西部州クルネーガラ県に位置するこの学校は、幹線道路に面しており、交通の便の良い場所にあります。地域では農業 が盛んで、多くの住民が稲作や野菜栽培を生業としています。 他校の「子供の森」計画の活動を知った校長先生がオイスカ に相談したことから、2019年に活動が始まりました。  2021年度は、対面授業が再開されたタイミングで、マン ゴーやランブータンなどの果樹、実や葉が栄養価の高いモリ ンガ、また防風林としての役割が期待できるクロヨナなどを 植樹。参加した12年生のクマリさんは、「環境を守るために行 動を起こさないといけませんが、私たち子どもにもできること がたくさんあると知りました。一番大切なことは意識を変える ことです。それはとても難しいですが、きっと大人よりも私た ちの方が得意だと思います」と笑顔で語ってくれました。少人 数での講義も行いながら、植林地の管理を続けるなどコロナ禍で制限されていた活動が、少しずつ再開されています。

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2022年

6月

15日

活動のあゆみとこれから in スリランカ

木々は大きく育ち、木陰では教室を開いたり、子どもたちの格好の遊び場になっている。
木々は大きく育ち、木陰では教室を開いたり、子どもたちの格好の遊び場になっている。

 育てたもの、育てていくもの

 スリランカでは、1992年よりこれまで350を超える学校とともに51万本以上の緑化に取り組んできました。各校での植林規模は限られていますが、それ以上に参加 した子どもたちが、自然や他者に対する思いやりの心を育んでいることが何よりも大きな成果だと思います。こうした活動は日本でオイスカの研修を受けたOBOGたちが、農業や環境分野の経験を活かしながら推進してきましたが、残念ながら彼らも高齢化が進んでいます。オイスカ内部の人材育成はもちろん、教員へのセミナーを強化するなど、指導者層を拡げていくことが火急の課題となっています。

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2022年

6月

15日

2022.6 子どもたちの学校生活1 in タイ

グリッサラー チャイデードさん(13歳) バーンパーミアン・メープリグ学校
グリッサラー チャイデードさん(13歳) バーンパーミアン・メープリグ学校

サワディカー(こんにちは)!

私の学校生活を紹介します。

 チェンライ県にあるわたしの村は、豊かな森があり、近くには高い山もあります。ただ最近、人口が増え、農地を増やすために森が切り開かれ、はげ山も増えてきました。「子供の森」計画で植林とお世話の方法を学んだので、ふるさとの自然を守るため、今度家でも木を植えてみたいです。今は教室で勉強ができていますが、コロナ禍で、感染がある度に休校となり、勉強が遅れています。友だちとも自由に遊びに行けず、外ではマスクをつけなければいけないので、早く元のように戻ってほしいです。

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2022年

6月

15日

2022.6 子どもたちの学校生活 in スリランカ

ダハムシャさん(8歳) ボゴダ小学校
ダハムシャさん(8歳) ボゴダ小学校

アーユボワン(こんにちは)!

私の学校生活を紹介します。

  私はクルネーガラ県のワリヤポラに住んでいるダハムシャです。学校が始まりましたが、今もずっとマスクをしなければならないし、自由に友だちと遊ぶこともできなくて悲しいです。「子供の森」 計画では、学校でマンゴーの木を植えました。実がなるにはあと 3、4年かかるみたいです。5年生になったら卒業してしまうので、 育ったマンゴーは食べられないかもしれません。ちょっぴり残念です…。おうちでも、オイスカのスタッフから教えてもらったことを思い出して、新聞紙でポットをつくって、野菜を育てています!

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2022年

6月

08日

活動のあゆみとこれから in タイ

スリン県ノントーン村の森づくりは、2020 年に全国の森コンテストで全国一に輝いた。 山菜も採れるようになり、地域の財産として守られている。
スリン県ノントーン村の森づくりは、2020 年に全国の森コンテストで全国一に輝いた。 山菜も採れるようになり、地域の財産として守られている。

地域に息づく森づくり 

 1992年から「子供の森」計画を推進しているタイで は、緑化が進むだけでなく、子どもたちが育てた森から小さな産業が生まれ、地域住民たちの収入向上へつな がるといった成果が生まれています。さらにこれまで築 いてきた基盤に支えられ、各地で大規模な植林プロ ジェクトが進行中。かつて活動に参加した子どもたち が、立派な青年となり、さらなる森づくりに関わり、地域の発展のために先頭にたって頑張っています。その姿から、彼らの心に森づくり、そしてふるさとの環境を守ることの大切さが刻み込まれ、 しっかりと息づいていることが感じられます。

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2022年

6月

08日

2022.6 学校レポート in パプアニューギニア

初めての植林活動にちょっぴり緊張気味の子どもたち
初めての植林活動にちょっぴり緊張気味の子どもたち

幼少期から環境への意識を育む

 この学校は、東ニューブリテン州にあるオイスカのラバウル・エコテック研修センターから車で20分位の場所にあります。2013年に設立された比較的新しい学校で、教会が運営をしています。小学校に上がる前の子どもたちが通っていますが、家庭などの事情により、入学する年齢が変わることもしばしばあるため、さまざまな年齢の子どもたちが在籍しています。より小さなころから、環境について考える機会を持ちたいという学校の希望により、2021年に活動がスタートしました。

 初めての活動では、スタッフが環境保全の意義について分かりやすく説明。真剣に話を聞く子どもたちの様子が伺えました。続く植林活動では、学校との相談のもと、ユーカリやマホガニーといった造林樹種や、オレンジやサワーソップといった果樹など8種類の苗木88本を植えました。植林後もオイスカのスタッフが定期的に巡回指導をしていますが、よく管理をされており、苗木も順調に成長しています。

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2022年

6月

08日

活動のあゆみとこれから in パプアニューギニア

育った果樹からは新鮮な果物が採れるように。 子どもたちの休み時間の楽しみになっている。
育った果樹からは新鮮な果物が採れるように。 子どもたちの休み時間の楽しみになっている。

変わりゆく周囲の反応

 パプアニューギニアで「子供の森」計画が始まった1994年、その頃はオイスカの研修センターの近くに製材所があり、丸太を積んだトレーラーが行き交っていた時期。「手遅れになる前に植林を始めよう」との呼びかけにも、多くの人たちは冷めた反応でした。しかし当時の州知事に依頼して第一回目の活動に参加いただき、新聞記者も招待して記事にしてもらうなど、呼びかけに注力。日本からの植林ボランティアも後押しとなり、少しずつ理解の輪を拡げてきました。今では800万本の植林プロジェクトが国家事業としても計画されるなど、政府や社会の意識も変わってきています。

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2022年

6月

08日

2022.6 学校レポート1 in ミャンマー

地域の学校に緑を

 この学校は、中央乾燥地帯に位置するマンダレー地域ピョーボエ郡にあります。ここは乾燥が厳しく、年間降雨量も限られているような地域です。子どもたちのため村の人々がお金を出し合って建てた学校ですが、敷地に木々はなく、とても乾燥していました。他校での活動を知った校長先生から相談を受け、2021年に「子供の森」計画の活動が始まりました。

 最初の活動では、保護者にも来てもらい、オイスカのスタッフから活動の意義や苗木の植え方・管理について説明を行いました。その後学校と協議の上、安全面や気候状況を配慮し初年度は20本を校舎の周りに植え、残り112本は各家庭で植えてもらうことになりました。子どもたちには、肥料や文房具も合わせて配布。植えた苗木の成長を記録することを宿題にし、責任をもって管理を続けてもらっています。今後状況が落ち着いた際には、学校でより多くの苗木を植え、さらにごみの分別など、環境教育にも力をいれていきたいと考えています。

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2022年

6月

08日

活動のあゆみとこれから in ミャンマー

大きく育った森は、子どもたちの格好の遊び場に(チュンボービン小学校)
大きく育った森は、子どもたちの格好の遊び場に(チュンボービン小学校)

子どもたちの成長こそ村の財産

 オイスカが活動を展開する中央乾燥地帯は、とても乾燥していて、もともと木を育てることは難しい場所です。 土地にあった樹種の選定や苗木づくり、管理方法など、苗木がしっかりと育つよう工夫を重ね、子どもたちに伝えてきました。木々の成長を目の当たりにすることで、子どもたちは緑化の大切さや楽しさを実感し、身の回りの自然にも関心を持つようになっています。ふるさとのためにと積極的に地域での植林や清掃活動にも参加してくれている様子をみると、心の成長も大きいことが分かります。こうした子どもたちの存在が、地域にとって何より大きな財産です。

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2022年

6月

08日

2022.6 子どもたちの学校生活 in パプアニューギニア

ジェームス ウモンくん(12歳) セントジョセフ小学校
ジェームス ウモンくん(12歳) セントジョセフ小学校

アピヌン(こんにちは)!

私の学校生活を紹介します。

 ぼくは、東ニューブリテン州のセントジョセフ小学校 6年生のジェームスです。学校は、8時に始まって、15時まで授業があります。たいてい歩いていきますが、ときどきバスに乗って通っています。ぼくの家は農業をしているので、学校が終わった後や休みの日は手伝いを頑張っています。「子供の森」計画では、やっぱり木を植える活動が楽しくて大好きです。学校では、先輩たちが植えた木が大きくなって、フルーツが食べられるようになっています。 ぼくたちも頑張って、ふるさとの自然を守っていきたいです。

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2022年

6月

08日

2022.6 子どもたちの学校生活1 in ミャンマー

ミョー ミン カンくん(9歳) ヤジゴン小学校
ミョー ミン カンくん(9歳) ヤジゴン小学校

ミンガラバー(こんにちは)!

僕の学校生活を紹介します。

 僕はイェサジョ郡にあるヤジゴン小学校の3年生です。僕の村はシンマ山のふもとにあり、その山では化粧品として使われるタナカの木が育てられています。シンマ山でとれたタナカはとても人気があるので、ちょっと自慢に思っています。今は学校が閉まっているので、おうちで牛を育てるお手伝いをしています。「子供の森」計画では、ワークキャンプや森の観察が好きです。友だちと自分の周りの世界を冒険するのはとても楽しいからです。また自由に友だちと遊んだり、学校に行って勉強したりしたいです。

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2022年

6月

01日

活動のあゆみとこれから in インドネシア

調整員には、緑化だけでなく農業や廃棄物管理など、幅広い分野の知識や技術が必要とされる(写真は、ポットを使った野菜の栽培方法を教えているところ)。
調整員には、緑化だけでなく農業や廃棄物管理など、幅広い分野の知識や技術が必要とされる(写真は、ポットを使った野菜の栽培方法を教えているところ)。

取り組みを支える存在 

 インドネシアにおける「子供の森」計画は、年々活発さを増しています。それを支えているのが、活動の調整から実施までを担う調整員の存在です。彼らは、その活躍によりコミュニティや自治体で広く認知されるようになり、特にオイスカの研修センターがあるスカブミ県では、数名の調整員が環境保全のリーダーとして政府からも表 彰を受けています。また教員が研修に参加し、自ら調整員となって自校での活動を牽引するケースも増えるなど、その輪も拡がっています。今後も多くのステークホルダーを巻き込んで指導者層を増やし、ネットワークを育んでいきたいと考えています。

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2022年

6月

01日

2022.6 学校レポート1 in インドネシア

コロナ禍でも熱心に活動

  この学校はスカブミ県の住宅地にあり、活動を始める前は周辺に木がなく土も痩せていました。しかし、「子供の森」計画を通じて小さな学校の森ができ、果樹は実を付け、教員や生徒たちが収穫して食べることもできるようになりました。

 2021年度はコロナ禍による制限もありましたが、エコクラブの生徒と教員がとても意欲的であり、活動を続けることができました。植林活動では、ドリアンやグアバ、マンゴーなど美味しい果実のなる樹種や、花の香りがよく日陰にもなるタンジョンなどを植栽したほか、エコレンガ(プラスチックゴミ を活用)による椅子づくりや古紙を使った再生紙づくりを行うなど、リサイクル活動も継続。生徒たちは楽しみながら、環境保全に対する意識や知識を高めました。同校のヒズリアティ先生は、「生徒だけでなく、教員も一緒に環境について多くのことを学ぶことができている」と語るなど、多くのよい変化がもたらされていることに感謝の言葉を語りました。

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2022年

6月

01日

2022.6 学校レポート in フィジー

生徒の保護者も参加して久しぶりの植林を楽しんだ
生徒の保護者も参加して久しぶりの植林を楽しんだ
舟で苗木を運搬。子どもたちも手伝った
舟で苗木を運搬。子どもたちも手伝った

緑化を通して高波の被害を防ぐ

 この学校はフィジー最大の島、ビチレブ島の東北部ラ県の海岸沿いにあり、周囲の4村から子どもたちが通っています。このナコロトゥブ地区では、長年サイクロンによる高波に苦しんでおり、同校もたびたび浸水被害を受けています。このため、高波から村を守る自然の防波堤を築くべく、住民とオイスカがタッグを組んでマングローブの植林活動に力を入れており、同校も学校をあげて参加しています。

 2021年度は休校が長く続くなど、活動ができない期間も多くありましたが、人数を制限して植林を行い、マングローブ500本を植えました。同校の教頭先生は、「気候変動の影響を大きく受けるフィジーでは、その適応策について考え、取り組むよう政府が各校に呼びかけている。オイスカとの活動は、まさにこの学びと実践の機会であ


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2022年

6月

01日

活動のあゆみとこれから in フィジー

コミュニティの植林には、子どもたちも保護者と一緒になって参加
コミュニティの植林には、子どもたちも保護者と一緒になって参加

災害に備え地域で取り組む

 

1992年以来、フィジーでは毎年新たな学校が活動に参加し、その輪を拡げてきました。かつて参加した子どもたちが、教員や保護者となって、新たな形で活動に関わ るケースも多く出ています。地域における理解も浸透している中で、近年は、洪水や土砂崩れといった災害リス クの高い地域や沿岸浸食が進む沿岸部などにおいて、 コミュニティと連携した緑化にも注力しています。現在はマングローブ植林と合わせて、防風防潮効果のある海岸林を育てるパイロット的な取り組みも進めており、今後も生態系の持つ力を活かした防災・減災への取り組みを強化していきます。

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2022年

6月

01日

2022.6 子どもたちの学校生活 in Indonesia

エガル・トリサパくん(12歳) チチェメット小学校
エガル・トリサパくん(12歳) チチェメット小学校

サラマッシアン(こんにちは)!

僕の学校生活を紹介します。

 僕は、スカブミ県の山の上にあるシルナレスミ村に住んでいます。ここは空気がきれいで、何百年も前から続くスンダ族の伝統 文化が残っています。僕の村ではご飯を炊くときに木を燃料として使います。毎日木を使うので、もし植林しなければ、これから生活する上でも問題が起きてしまいます。木を植えることは生活のためだけでなく、この地球で生きるためにも大切だと思います。 これからも「子供の森」計画でたくさん植林したり、他の村の子どもたちとも友だちになって、環境についていろいろ話したいです。

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2022年

6月

01日

2022.6 子どもたちの学校生活 in フィジー

マリア・ブナさん(12歳) ナコロトゥブ地区学校
マリア・ブナさん(12歳) ナコロトゥブ地区学校

ブラ(こんにちは)!

私の学校生活を紹介します。

 私は学校が大好きです。毎日友だちと会って、いろいろな話が聞けることがおもしろいからです。学校は海の近くにあって、そばにはマングローブの林もあります。天気がいいときには、お父さんとモリを持って、魚を捕まえにいきます。「子供の森」計画では、マ ングローブを植える活動が好きです。植林のあとには、友だちと海で泳いで遊ぶこともできます。活動で学んだことを活かして、家でも家族と一緒に野菜を育てるためにたい肥をつくりました。将来は両親が行っている農場を手伝いたいです。

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2022年

3月

10日

インドネシア・ティンブロスロコ村でのマングローブ植林

 2022年2月、インドネシアの中部ジャワ州ドゥマック県に位置する2つの小学校で、マングローブ植林を行いました。この地域では近年、高波や強風により沿岸浸食の被害が深刻化しています。今回はTOTO水環境基金から助成を受けて取り組む事業の一環で、学校近辺の植林サイトにおいて、マングローブの植林活動を行うこととなりました。これは、子どもたちが自ら植林に参加することで環境問題を自分ごととして認識するとともに、将来的に生態系を活用した「緑の防波堤」を築くことを目的としたものです。活動に先んじて、それぞれの学校では育苗を実施。子どもたちは、泥を詰めたビニールポットにマングローブの胎生種子を挿し、植林できるサイズまで水やりなどの管理を続けて育てていました。

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2022年

1月

18日

2021年台風18号被害支援活動

 2021年10月10日から11日にかけて、大型台風18号がフィリピン・ルソン島を直撃しました。各地で大雨による土砂災害、また広い範囲で洪水が発生し、40名を超える尊い命が奪われたほか、多くの家屋が倒壊・浸水被害を受けるなど甚大な被害をもたらしました。また、政府の報告によると、6万人以上の農家が被害を受けたとされています。

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2021年

12月

14日

2021 Greeting Card

今年も「子供の森」計画に参加している子どもたちから、Greeting Cardが届きました。こちらのページで、子どもたちの想いが詰まったカードを国ごとに紹介いたします。彩り溢れたカードがたくさん並んでいますが、国によってちょっとした雰囲気の違いもありますね。中にはアルファベットや日本語がかかれているものもあり、どんなデザインにしようか悩みながら書いてくれた子どもたちの様子を想像すると、心が温まります。

来年このカードを受け取ってみたい!という方はこちらをご覧ください。

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2021年

12月

01日

Philippines-Pambuhan Elementary School

フィリピン、北カマリネス州に位置する児童数約480人のパンブハン小学校で新たに「子供の森」計画(CFP)の活動が始まりました。質の高い教育と道徳的価値観を大切にしているこの学校では、子どもたち自身が環境を守るために自ら行動を起こせるようにと、CFPへの参加を決めました。

コロナ禍で対面授業は停止中のため、初日の植林活動では学校周辺にすむ児童や教員など28人が参加。パンブハン川の採石場跡地にて70本の苗を植えるとともに、木の持つ役割や皆で協力することの大切さを学びました。人と自然だけではなく、人と人のつながりも感じることができた、よい時間となりました。地域に豊かな自然が戻りるよう、これからも植林活動を続けていきます。

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2021年

11月

01日

休校中の家庭菜園活動

 マレーシアの「子供の森」計画では、新型コロナの影響が続く中、家庭でもできる活動として家庭菜園活動の支援を行っています。今回は、チーフン小学校3年生のムハンマド君の活動について紹介します。飲み終わったペットボトルや紙パックを容器として豆もやしを育てました。

 

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2021年

11月

01日

Philippines-Tawig Elementary School

フィリピン北カマリネス州のタウィグ小学校では、2021年9月17日に「子供の森」計画の活動開始を記念したささやかなセレモニーと植林活動を行いました。

 セレモニーではお祈りや国歌斉唱ののち、オイスカについての紹介を行いました。感染防止で対面授業が停止されているなか、子どもたちの参加はかないませんでしたが、教員ら計20人が参加。セレモニー後に、40本のサワーソップを植えました。活動を担当してくれた先生は、「私たちの学校もオイスカの一員になることができてうれしい。子どもたちと活動できる状況になることを待ち望んでいる」と語りました。

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2021年

8月

18日

TOTO水環境基金の支援により、水環境改善に向けた活動展開中(インドネシア)

浸水被害が起きているティンブルスロコ第1小学校
浸水被害が起きているティンブルスロコ第1小学校

 多くの人口を抱え、国の経済を支えるこの重要な沿岸地域の消失が、近年深刻な問題となっているインドネシア。その被害は、全人口の50%以上が暮らすジャワ島で最も大きく、特に中部ジャワ州ドゥマック県沿岸に居住する人々は海岸浸食の最大の被害者であるとされています。オイスカが活動を行う、サユン郡内のブドノ、そしてティンブルスロコといった沿岸の村々でも、現地でRobと呼ばれる「満潮時の海水面の上昇に伴い海水が内陸部に浸入し、洪水を引き起こす現象」に頻繁に見舞われています。沿岸部にある「子供の森」計画に参加する学校でもその被害は大きく、例えば、ティンブルスロコ第一小学校では、ほぼ毎日、満潮時に海水が流入するほか、大潮に際しては、嵩上げされていない右側校舎の教室内にまで浸水被害が出ています。また、同校の既存のトイレは、教員用と児童用にそれぞれ1室ずつしかなく、同校の児童数(138名)に対し、絶対数が不足。さらに、校内には手洗い場が設置されておらず、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、衛生面でも問題を抱えていました。

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2021年

7月

31日

2021.7 Mongolia

2017 年の親善大使スーギーさん
2017 年の親善大使スーギーさん

子ども親善大使OGも頑張ってます!

モンゴル北部に位置するブルガン県・サイハン村にあるこの学校は、2016年から「子供の森」計画に参加しています。以前は、周囲にほとんど木々がありませんでしたが、子どもたちによって植えられた苗木が少しずつ育ち、緑が目立つようになってきました。果樹は実を付け、子どもたちのおやつになっています。

また、同校では、2017年に、モンゴルを代表し、子ども親善大使として日本に訪問したスーギーさんが、帰国後もリーダーとして同校や周囲の学校の活動を牽引してくれています。自分の学校だけでなく、周囲での学校の活動にも、快く手伝いに来てくれる頼もしい存在です。 

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2021年

7月

08日

2021.7 China-1

子どもたちにとって、久しぶりの植林活動となった。
子どもたちにとって、久しぶりの植林活動となった。

ボランティアとして

有志が緑化活動を継続

 阿拉善左旗蒙古族学校は、オイスカの阿拉善沙漠生態研究研修センターより一番近い学校(小中一貫校)であり、これまで環境教育の一環として砂漠での緑化活動を一緒に行ってきた理解のある学校です。牧民の子どもたちが8割を占めており、多くが寄宿舎で生活しています。いつも元気いっぱいな子どもたちの声が響く学校です。しかし、2020年度は、新型コロナの影響により、課外活動が制限されたため、学校をあげて、公式に植林活動を行うことができませんでした。

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2021年

7月

08日

2021.7 Uzbekistan

アラル海での植林の様子。白く見えるのは、土中からふき出している塩。ここからまきあがる砂嵐は、塩分を含む“塩嵐”となる。
アラル海での植林の様子。白く見えるのは、土中からふき出している塩。ここからまきあがる砂嵐は、塩分を含む“塩嵐”となる。

体験する大切さを学ぶ

 この学校は、2003年に設立された、ウズベキスタン西部、カ ラカルパクスタン州にある農業大学です。同州には、21世紀 最大の環境問題ともいわれる干上がった塩湖・アラル海があ り、同校も2017年からオイスカと共に、砂漠化防止に向けた 活動に取り組んでいます。

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2021年

6月

14日

2021.6 Sri Lanka

21年2月、入学式を記念して新1年生が 1 本ずつ苗木を植え る「ラブグリーンキッズプログラム」を実施。
21年2月、入学式を記念して新1年生が 1 本ずつ苗木を植え る「ラブグリーンキッズプログラム」を実施。

活動を続けられることに感謝して

 スリランカの中央部、キャンディ県のアショーカ小学校は、農村部にある田んぼに囲まれた学校です。2018年には廃校の危機を迎えていましたが、新しく赴任した校長先生の奮闘もあり、状況が改善。「子供の森」計画も学校を魅力的にする活動の一つとなっています。20年は、規模は小さくなりましたが、植林活動を実施したほか、「国連生物多様性の10年」最終年を記念した国際ポスターコンテストにも参加。4年生のシェラン君が、10-12歳の部で3位入賞という快挙を成し遂げたことは、暗いニュースが多い中、学校を明るく盛り上げました。

 4年生担任のスニウィラタ先生は、「とてもシンプルだが、子どもたちが環境や社会について学ぶことのできる、とても重要な活動。コロナ禍では、衛生用品や教育資材の支援もいただくなど、さまざまな面から支えてくださる支援者の皆様に心から感謝している」と思いを語ってくれました。

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2021年

6月

14日

2021.6 Papua New Guinea

子どもたちの学習を支えるた め、学校からのニーズに基づき、授業に必要な教材や文房具などの支援も実施
子どもたちの学習を支えるた め、学校からのニーズに基づき、授業に必要な教材や文房具などの支援も実施
インタビューに応えてくれたファウスティナさん。
インタビューに応えてくれたファウスティナさん。

環境保全を進める「心」を育む

 ニューブリテン島東部の海沿いに位置する活動6年目のこの学校では、プロジェクトで植えた木が大きくなり、さわやかな空気や木陰、果実を楽しめるようになっています。2020年は、マスクを着用するなど、感染症対策を行ったうえで、210本を植樹しました。植えたのは、ランブータンやキャ ンドルツリーなど、子どもたちが休める木陰や、栄養となる果実をもたらしてくれる樹種です。そのほか、ごみ拾いも行い、 学校や周辺地域の美化にも努めました。カトリック教皇が環境問題について考え、行動を呼びかける取り組みを推進していることもあり、より効果的に生徒へ環境保全のメッセージを伝えることができました。5年生のファウスティナさんは「大人になったとき、環境を守る心を常に持って、行動を起こせるような人になりたい」と将来への思いを語ってくれました。


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2021年

6月

14日

2021.6 Myanmar

新設した雨水タンクより、散水用の水を汲む子どもたち。
新設した雨水タンクより、散水用の水を汲む子どもたち。
植林には、保護者を中心に、 地域の人々も参加してくれた。
植林には、保護者を中心に、 地域の人々も参加してくれた。

緑化とともに、環境整備も進む

 ミャンマーの中央部、年間降雨量の少ないエサジョ郡に位置するユアンゲ学校。この地域の主な産業は、タナカという日焼け止めや化粧品に使われる木の栽培や、お香の生産です。2020年は、学校閉鎖が続きましたが、規模や回数を縮小しながらも「子供の森」計画の活動を継続することができました。

 植林については、人数を調整するため、3回に分けて実施。 樹種は、学校と相談し、ニームやタマリンドといった、いざというときの食糧にもなるものを中心に選びました。また緊急募金や企業支援などを活用し、雨水タンクや、手洗い場の設置も支援。学校再開時には、植林活動の推進や子どもたちの衛生面での改善にも貢献してくれるでしょう。ニーニーアウン先生は、「森林破壊の問題について知っていても、どうすればよいか分からなかった私たちに、具体的な行動の機会をいただけたことを感謝している」と支援への思いを語りました。


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2021年

6月

14日

2021.6 Malaysia

生徒たちが直接恩恵を感じられるよう、6 種類の果樹を植樹。
生徒たちが直接恩恵を感じられるよう、6 種類の果樹を植樹。
インタビューに答えてくれたリカさん
インタビューに答えてくれたリカさん

困難の中でも

活動開始できたことに感謝 !

この学校は、サバ州の内陸部、ラナウの中心部からアスファルトの道を28km、その後砂利道を50km進んだところにあります。前年から準備を進め、生徒も教員も「子供の森」計画の活動開始を心待ちにしていましたが、パンデミックにより、長期間学校が閉鎖。移動や集会が制限されたこともあり、学校をあげての活動は難しく、予定の変更を余儀なくされました。 植林については、規制が緩和され、対面授業が一時再開された期間に、少人数で実施。学校の希望に基づき、ドリアンやカニステルなどの果樹を中心に60本を植樹しました。  活動に参加したリカさんは、「生態系の保全に貢献できただけでなく、私たちにとっても、有益な学びの機会になりました。パンデミックの中でも、実施に尽力してくれたオイスカや支援者の方々に感謝しています」と語ってくれました。制限が解除され、皆で活動ができる日を待ちわびています。


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2021年

6月

14日

2021.6 Indonesia

収穫したウコンを粉末にする教員と児童
収穫したウコンを粉末にする教員と児童
西ジャワ州環境事務所より、環境賞を受け取る校長先生。
西ジャワ州環境事務所より、環境賞を受け取る校長先生。

継続した取り組みが

政府からも認められました !

グデ・パングランゴ山のふもとに位置するこの地域は、気候が冷涼で、農業を生業としている人が多くいます。2020年度の「子供の森」計画活動では、コロナ禍で在宅学習が続いたため、自宅で苗木や野菜、薬用植物を植えて管理する活動や、 リサイクル工作などを課題として与えるなど、工夫をして環境学習を継続、推進しました。その他、教員が中心となり、免疫力向上が期待できるウコンやショウガを学校菜園で栽培。粉末にしたものをお湯に溶かして飲むほか、一部は販売して、収益を活動資金に活用しています。こうしたさまざまな活動 の成果が認められ、20年には州レベルの環境賞を受賞することができました。21年には国レベルの受賞に向けて申請を進めるなど、地域の環境教育を牽引する存在となっています。


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2021年

6月

14日

2021.6 India

学校の薬草園にて。対面授業が停止されている中、薬草園の活動は、学校周辺に住む一部の子どもたちのみが参加
学校の薬草園にて。対面授業が停止されている中、薬草園の活動は、学校周辺に住む一部の子どもたちのみが参加
学校での活動に参加できない生徒には、種苗を配り、家庭での植樹も支援
学校での活動に参加できない生徒には、種苗を配り、家庭での植樹も支援

心も身体も健やかに

 南インドケララ州の内陸部にあるこの学校は、「ケララの穀倉地帯」と呼ばれる地域にあり、その名の通り、周りを美しい水田に囲まれています。2020年は、パンデミックの状況と社会のニーズを考慮して校内に、免疫力を高める薬草を植える専用の庭をつくり、学校周辺に住む子どもたちと一緒に、ジンジャー、ターメリック、トゥルシーなどの植物を植えました。苗は生徒の家庭へも配布し、子どもたちの薬草への関心や活用 方法についての理解を深めました。かつてはこうした薬草が様々な目的で使用され、それが文化の一部になったという背景も伝えることで、地域の伝統を学ぶ機会にもなっています。 同校のインディラ マドゥ先生は、「この活動は、とても価値のある人生の教訓を教えてくれるレッスン。総合的な学びを通じて、子どもたちの学習意欲も上がっており、彼らの健やかな 成長にもつながる」と語り、活動への高い期待を寄せました。


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2021年

6月

03日

2021.6 Thailand

植林活動の一コマ。白いシャツに男の子は短パン、女の子はスカート、これが普通の制服。
植林活動の一コマ。白いシャツに男の子は短パン、女の子はスカート、これが普通の制服。

学校で木を植えて、心も体も健やかに

 この学校は、タイ北部チェンライ県にある山岳地域の子どもたちが多く通う学校で、保育園から小学6年生までの生徒が在籍しています。周囲は山に囲まれていますが、人口増加や農地拡大のため、はげ山化が進行し、課題となっています。コロナ禍での活動となった2020年は、感染を防ぐため、手洗いの徹底やソーシャルディスタンスの確保など、できる限りの対策をしながら植林を実施。成長が早く、大きな日影になっ たり、実が甘く、ジュースをつくることができるワーの木など郷土樹種200本を植えました。環境教育についても、状況に合わせ、学校側と内容や予定を調整しながら継続しています。このような時だからこそ、外での課外活動は、子どもたちの心身の成長の支えとなります。子どもと苗木それぞれの健やかな成長を、今後も見守り、育んでいきたいと思います。

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2021年

6月

03日

2021.6 Philipinnes

インタビューに応えてくれたレディフランセーヌさん
インタビューに応えてくれたレディフランセーヌさん

ステイホームでも可能な

環境教育を推進

 北カマリネス州にあるルクバナン小学校は、山々に囲まれた谷間に位置する学校です。2020年度は、コロナ禍で対面授業が停止されたため、「子供の森」計画の活動も、感染対策支援や教育支援を行いながら、例年とは違う形で進めました。植林活動は、近隣の子どもたちと小規模で行ったほか、家庭での植栽も推進またSNSやウェビナーなどを通じて、感染対策や家庭でもできる環境保全を呼びかけました。5年生のレディフランセーヌさんは、「ウェビナーに参加して、環境のことだけでなく、感染予防など多くのことを学びました。花や野菜を育てる方法も学んだので、家族と一緒に栽培を始めました。パンデミックの中でも環境に貢献できることを嬉しく思います」と語ってくれました。再び皆で楽しく活動できる日を心待ちにしながら、それぞれができることに取り組んでいます。

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2021年

6月

03日

2021.6 Fiji

久しぶりの課外活動に、子どもたちも自然と笑顔に
久しぶりの課外活動に、子どもたちも自然と笑顔に

少しずつ活動を再開 !

ワイ学校は、ナンドロガ県にある1920年に設立された学校です。過去には日本からのツアーを受け入れたこともあり、長年「子供の森」計画にも積極的に参加していますが、20年度は、コロナ禍でしばらく活動が停止。授業の再開後、学校の運営委員会も含めて協議を行いながら、少しずつ活動を再開しました。植林活動では、マホガニーやココナツ、郷土樹種の果樹など65本を植樹しました。またハンドブックを配布し、環境保全の意識の向上にも努めました。植林した樹木は順調に生長しているものの、マホガニーの一部はサイクロンの被害を受け、根こそぎ倒れてしまい、再植林が必要となってしまいました。8年生のスリアシ・バトガさんは、「学級長として、みんなを引っ張り、再植林に取り組みたい」と頼もしいコメントを寄せてくれました。

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2021年

6月

03日

2021.5 Bangradesh

衛生用品の配布の様子。感染予防に必要な物資の支援に、 多くの感謝が寄せられた。
衛生用品の配布の様子。感染予防に必要な物資の支援に、 多くの感謝が寄せられた。
マンゴー、グアバ、レインツリーなど、かつて「子供の森」 計画で植えた木々が育つ校庭
マンゴー、グアバ、レインツリーなど、かつて「子供の森」 計画で植えた木々が育つ校庭

活動再開を願いながら

感染対策に取り組む

 校庭に入ると、大きなタマリンドの木が迎えてくれるこの学校は、かつての生徒たちが植えた木々が育ち、豊かな緑に囲まれています。2020年度も、マンゴーやグァバなどの果樹を中心に植樹する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で学校が閉鎖され、実施することはできませんでした。このため、まずは安心して生徒たちが生活できるよう、周辺の村へマスクや消毒液の配布をしつつ、校内へ手洗い場の設置を支援しました。『「子供の森」計画は、地域の植林を率いているだけではなく、パンデミックの中で保健衛生分野でも貢献してくれています』と校長先生から感謝の言葉が届きました。7年生のタヤさんは、「友だちと一緒に活動ができるようになったら、周辺地域での植樹にも取り組みたい」と語るな ど、生徒、先生共に活動再開を願っています。


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2021年

1月

18日

「子供の森」計画ポスターコンテスト結果発表!

「子供の森」計画(以下、CFP)では、2020年末にかけて、「国連生物多様性の10年」の最終年を記念したポスターコンテストを実施しました。コンテストには、12ヵ国の「子供の森」計画に参加する子どもたちから、想いのこもった絵が多数届きました。どの作品も、それぞれが考えるふるさとの生物多様性やその重要性、CFPでの活動を題材に描かれており、子どもたちの伸びやかな表現が光る作品ばかりでした。 

 

応募された絵は、年齢別に3部門に分けられ、800名を超える日本の方々のウェブ投票などによって入賞作品が選ばれました。入賞した作品をご紹介します。 

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2020年

10月

05日

Green Wave 2020

インドネシアの各校での活動には、教師に加え近辺の子どもたちも参加 (写真:西ジャワ州 カラントゥンガ第5小学校)
インドネシアの各校での活動には、教師に加え近辺の子どもたちも参加 (写真:西ジャワ州 カラントゥンガ第5小学校)

 生物多様性の日(5/22)を記念した環境保全活動として、「子供の森」計画(以下、CFP)の参加校を中心に多くの学校や団体が参加してきたグリーンウェイブ。特に今年は、国連生物多様性の10年の最終年ということで、これまで以上の盛り上がりが期待されていました。しかし、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、活動国の多くで学校が閉鎖。特に4~6月のグリーンウェイブ期間は、各国で各種規制が強化された期間と重なり、これまでのように学校や地域をあげて取り組むことは困難になりました。

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2020年

6月

15日

2020.6 Papua New Guinea-1

植林日は、天候にも恵まれた。植林前にみんなで記念撮影
植林日は、天候にも恵まれた。植林前にみんなで記念撮影

村全体で見守る子どもたちの取り組み

 

サンバム小学校は、ニューブリテン島北東部の奥地、バイニン族が住むサンバム村にある学校です。同村にはまだ豊かな熱帯原生林が残っていますが、周辺の村では移動式焼畑耕作や企業による開発によって、森林の劣化が進んでいます。オイスカでは、2009年より同村にて、定置型有機農業の普及や持続可能な林業を根付かせる試みなど、熱帯雨林を必要以上に焼き払わずに済む持続可能な村づくりに取り組んできました。

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2020年

6月

11日

2020.6 China-1

砂地にスコップで穴を掘り、1 本ずつ植えていく。慣れない作業に戸惑いながらも友だちと協力してやり遂げた
砂地にスコップで穴を掘り、1 本ずつ植えていく。慣れない作業に戸惑いながらも友だちと協力してやり遂げた

ふるさとの課題を実感し、問題意識を高める

 

シリンホト第一中学校は、内モンゴル自治区シリンホト市の街中にある学校です。全校生徒の10%ほどの遊牧民の子どもたちは、遠い村から来ているため普段は寄宿生活を送っています。この地域は、もともと豊かな草原が広がっていましたが、年間降雨量300ミリ以下と雨量が少なかったところに、土地の再生能力を超えた過剰な開墾・放牧が続いたことで、砂漠化が進んでいます。

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2020年

6月

05日

2020.6 Malaysia-1

家から持ち寄った野菜くずや鶏糞と、落ち葉を混ぜてたい肥づくりをする子どもたち
家から持ち寄った野菜くずや鶏糞と、落ち葉を混ぜてたい肥づくりをする子どもたち

災害のリスクや不安を減らすために

 

この学校は、ボルネオ島・サバ州の内陸の町タンブナンにあります。周辺は、土地が険しく、土砂崩れが起こりやすい地形となっており、大雨が降るたび、不安に悩まされてきました。植林活動を行うことで、災害のリスクを少しでも軽減したいという思いで、学校がオイスカに相談を持ちかけ、2019年に「子供の森」計画の活動が始まりました。

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2020年

6月

05日

2020.6 Thailand-8

みんなで整列して苗木を手に手に森へ向かいました。子どもたちは楽しそうでした。
みんなで整列して苗木を手に手に森へ向かいました。子どもたちは楽しそうでした。

バーンメーパッククレ学校

 

この学校の生徒全員が山岳民族の村から来ていて、通うには遠いため寮で生活しています。生徒たちの両親は農業を行うため、木を切って焼き畑を行っています。以前は肥沃な森がありましたが、人口や耕作地の拡大により、森林が減っているため、水不足が起きています。これらの環境問題の解決のため、生徒たちに森の大切さを理解し、大事に思ってもらえるように活動が始まりました。

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2020年

6月

04日

2020.6 Thailand-7

みんなで力を合わせて植えました。
みんなで力を合わせて植えました。

バーンポーングナムローン学校

 

この学校に通う生徒の家庭の多くは山岳民族の貧しい家庭で、農業を生業として収入を得ています。昔は学校のまわりには豊かな森がありましたが、人口の増加や農地・住宅の拡大のため、森が破壊され、多くの水源林が失われつつあるため、水不足が生じており、活動に参加しました。

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2020年

6月

04日

2020.6 Thailand-6

バーンナーポー学校

 

学校からの希望を受けて、今年度より参加校となりました。初めての活動である今年は、成長すると子どもたちを強い日差しから守ってくれるパユングやスリン県の木であるガングラオ、絶滅の危機にあるグリッサナーなど31本を植林しました。

 

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2020年

6月

04日

2020.6 Thailand-5

バーンバヤーオ学校

 

参加から3年目を迎えた同校は森の面積が少なく、土壌も劣化しており植林には厳しい条件の土地であったが、学校や村の活動への参加希望が大変強く、活動を始めた経緯があります。活動では乾季に強いヤーングナー、成長が早く、木材としても価値の高いチークを植林しました。

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2020年

6月

04日

2020.6 Thailand-4

コンケンウィタヤーヨンサーマッキー学校

 

もともとこの学校は校長先生をはじめとした先生方や地域住民の環境意識が高い一方で、学校の敷地には木が少なく、実施のサポートを必要としていました。今年から始まった活動では、乾季に強いチークやヤーングナー、果樹であるパパイヤを選定し、植林作業の準備から、植林、植えた後の管理まで、スタッフがやり方を子どもたちに伝え、一緒に行いました。

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2020年

6月

04日

2020.6 Thailand-3

ナコンルアンウドムラットウィタヤー学校

 

アユタヤでは森林破壊が影響し、水不足や乾季の長期化、季節通りに雨が降らないなどの問題が目立ってきています。今年より活動に参加したナコンルアンウドムラットウィタヤー学校は、洪水にも乾季にも耐えられるヤーングナーの木を選定し植林活動を行いました。

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2020年

6月

03日

2020.6 Thailand-2

苗木づくりの活動
苗木づくりの活動

チュンチョンポムペット学校

 

タイでは環境問題が国全体で抱える問題と認識され、特に人口密度の高い都市部では資源の消費率の高さや消費から排出される汚染物質が要因となり、環境問題がさらに深刻になっています。

 

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2020年

6月

03日

2020.6 Thailand-1

学校の敷地内にあったキャッサバ畑の一部を植林地に
学校の敷地内にあったキャッサバ畑の一部を植林地に

厳しい乾燥に負けず、森を育てる

 

バーンノーントーング学校は、タイの東北部、ゾウで有名なスリン県にあります。この学校が位置するノントーング村では、オイスカの森林再生プロジェクトを展開しています。近い将来、地域の森を託される子どもたちが、自分たちの手でふるさとの森を守っていけるよう、同校で「子供の森」計画の活動が始まりました。

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2020年

6月

03日

2020.6 Sri Lanka-1

国連が呼び掛けているグリーンウェイブにも参加
国連が呼び掛けているグリーンウェイブにも参加

新たな学校で活動が始まりました!

 

北西部州クルネーガラ県に位置するマスポタ学校は、平野部にあり、近くには小さな運河が流れています。「子供の森」計画に参加している別の学校から異動してきた校長先生が、新たな赴任先でも是非取り組みたいとオイスカに相談してきたことから、2019年に活動がスタート。校長先生自身が事前に他の先生たちや保護者に丁寧に説明をしてくれたことで、大きな問題もなく活動を始めることができました。

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2020年

6月

03日

2020.6 Philippines-1

マングローブの植林・保全は、学校の大切な活動として先輩から後輩に受け継がれている
マングローブの植林・保全は、学校の大切な活動として先輩から後輩に受け継がれている

海に恩返しをするために

 

ダルダラット小学校は、ルソン島北部・南イロコス州の海辺にある学校です。海に近いということもあり、地域住民の多くは海に関連した仕事を生業としています。多くの恩恵をもたらしてくれる海に恩返しをするため、この学校では、2004年から海岸でのマングローブ植林にも取り組んできました。

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2020年

6月

03日

2020.6 Myanmar-1

植林には生徒の保護者も参加
植林には生徒の保護者も参加

愛情と責任を持って木を育てています!

 

マンダレー地域のオイスカ農業指導者研修センターにほど近いユワタ学校は、ユワタ村周辺9村から生徒が通う基幹校で、保育園児から高校生まで528名が在籍しています。農業はそれほど盛んではなく、住民の多くがかつら産業に従事しています。

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2020年

6月

03日

2020.6 Indonesia-1

自慢の学校の森。2019 年にもさまざまな種類の苗木を植えました
自慢の学校の森。2019 年にもさまざまな種類の苗木を植えました

継続的な取り組みが政府からも評価されました !

 

ジョグジャカルタ市の郊外に位置するこの学校は、非常に「子供の森」計画の活動に積極的であり、校内には小さな森が育ってきています。学校の森は教室に涼しい風を運び、環境学習の機会にも活用されています。こうした緑化が進んでいるのは、子どもたちだけでなく、保護者もグループをつくって活動をサポートしてくれているおかげです。継続的な取り組みが政府にも評価され、2019年には全国レベルの環境賞を受賞することができました。

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2020年

6月

03日

2020.6 India-1

学校菜園にて。収穫した野菜は給食に活用
学校菜園にて。収穫した野菜は給食に活用

自然に触れ、いのちのつながりを学ぶ

 

チョーリヤード小学校は、南インドケララ州カヌールの静かな村の中にある小さな学校です。近くには、さまざまな種類の木々が植えられ、蓮の池もある美しい公園があります。「子供の森」計画では、学校だけではなく、村の自慢であるこの公園でも植林を行い、公園の緑化に貢献しています。

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2020年

6月

02日

2020.6 Fiji-1

ほとんどの子どもたちにとって初めてのマングローブの植樹体験となった
ほとんどの子どもたちにとって初めてのマングローブの植樹体験となった

村を守るため、マングローブの植樹を開始

 

ビチレブ島南部、美しい海岸線が続くコーラルコーストにあるこの学校は、フィジーにおける「子供の森」計画のパイオニア学校の一つとして、校内や地域での植林活動を積極的に進めてきました。海岸浸食やサイクロンによる高潮の被害などを経験するなかで、自分たちが住む海辺こそが、気候変動の影響を受けやすいということを実感しているからです。

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