新型コロナウイルスに対する各地の取り組み

世界で猛威を振るっている新型コロナウィルスは、オイスカの活動地にも深刻な影響を及ぼしています。現在ほとんどの国で学校が閉鎖されているほか、厳しい移動制限が出ている国も多く、スタッフたちは研修センターなどの拠点から出ることも難しい状況です。厳しい状況が続いていますが、各地でスタッフが立ち上がり、ロックダウンによって閉ざされてしまった地域への支援や、感染拡大を防ぐための活動の輪を広げています。

フィリピン

厳しい移動制限が続き、コミュニティが閉鎖されているフィリピン・ルソン島北部のアブラ州では、オイスカアブラ農林業研修センターが地元政府と協力し、野菜、米、餅、卵などの研修センターの農産物を、地域住民に配布しています。また医療関係者や警察官など、感染症と最前線で戦う人々へも食料の寄付を行いました。

インドネシア

学校閉鎖が続いているインドネシアでは、「子供の森」計画に参加している子どもたちが、各家庭で感染拡大を防ぐためにポスターをつくり、協力を呼び掛けています。

”家で過ごそう、距離を保とう”

子どもたちも今自分にできることを考えて、行動しています。

 

また「子供の森」計画のコーディネーターやオイスカのOBOGたちの中では、外出自粛が要請されるなかで、外出しなくても新鮮な野菜が手に入るように家庭菜園づくりや、体の免疫を高めるハーブの植栽をすすめる動きが出ています。

スリランカ

全土にて移動制限が続くスリランカでは、県を超えた移動が禁止されています。そのため、クルネーガラ県やアヌラーダプラ県、ケガッラ県のスタッフやOBたちが、それぞれの地域でマスク着用の重要性と適切な方法について伝えながら、住民にマスクを配布しています。

マスクの配布に当たり、ゴム付けなど一部必要な縫製作業は、ボランティアの方に手伝っていただきました。

マレーシア・サバ州

マレーシア政府は、3月17日に新型コロナウイルスを封じ込めるための「活動制限令」を宣言しました。宣言から約1か月がたった今、制限はさらに厳しくなっています。

サバ州にあるKPD/オイスカ青年研修センターでは、今年は同州のさまざまな地域から合計74名の研修生を受け入れていますが、制限令により、現在41名の研修生が村に戻り、残りの研修生はセンターのスタッフと共に、村人のために農作物を生産し続けています。生活必需品を購入することもままならないなか、研修センターの近くに住む地元の住民は、野菜、米、鶏肉などの新鮮で安全な食材を手に入れることができています。

 

※農産物の販売は、政府の指導により、研修センターの入り口のみで行っています

インド・ハイデラバード

ウイルスの感染拡大を防ぐため3月25日から、全土で外出禁止措置が取られているインド。厳しい移動制限が続くなか、インド南部ハイデラバードのオイスカメンバーたちが、Ranganayakula Gutta地区の住民に消毒剤と布マスクを配布しました。

ミャンマー

現在ミャンマーは、暑季(3月中旬~5月中旬)の真っただなかにあり、一年で一番暑い時期を迎えています。オイスカが活動を行う中央乾燥地帯では、雨も全く降らず、厳しい水不足が続いている状況です。このような厳しい環境のなか、さらに新型コロナウイルスの感染拡大によって移動が制限されており、人々の生活に大きな影響を及ぼしています。

 

オイスカの二つの研修センターでは、地域の人々の食を支えるため、最低限の人数がセンターに残り農作業や畜産などの業務にあたっています。スタッフたちは、手作りのマスクを着用し、手洗いなどの衛生管理に留意しながら活動を続けています。

 

さらに、エサジョ郡にあるミャンマー農村開発研修センターでは、「子供の森」計画を行っている4村の525世帯に対して825ℓの飲み水と手作りマスクを配布。また感染拡大に取り組む地方政府に対しても、現地資金の中から300,000チャットと、手作りマスクを寄贈しました。

 

 

その他の国や地域でも、スタッフたちが安全面に配慮しながら、研修センターの運営を続け、植林地の管理を行うなど、今できることに真摯に取り組んでいます。

 

先の見えない厳しい状況が続きますが、オイスカのネットワークを生かしながら、現地スタッフと共に、私たちに何ができるか日々考え、取り組んでいきたいと考えています。