モンゴルにおける新型コロナウイルスに対する取り組み(6月12日時点)

モンゴルでもコロナ感染拡大の影響を受け、2020年1月以降は厳しい移動制限処置が取られていましたが、国内の感染状況が少しずつ落ち着き、地方への移動が可能となった2020年4月下旬から、植林地などの視察・調整などを段階的に再開しています。

今回のコロナウイルス感染の拡大を受け、モンゴルでも仕事を失った人々が増えているほか、国境が閉鎖されたことで、中国からの農産物の輸入が途絶え、食料品が高騰する等の影響も出ており、住民の生活を苦しめています。

こうした現状に対して、6月2~3日、「子供の森」計画を展開するオルホン県バヤンウンドル村とブルガン県ダシンチレン村の計40世帯に対して、コロナ緊急支援の一環として、食料の安定的な確保を目的とした家庭菜園支援活動を実施しました。

対象となった40世帯には、それぞれ14種類の野菜の種苗、果樹の苗木、道具を配布し、訪日研修生OBたちが、5人グループ毎に3日間の野菜等の栽培研修を実施しました。今回の受益者は、「子供の森」計画に参加する子どもたちがいる家庭や高齢者がいる家庭など、地元の行政と調整して選ばれた人たちで、大半が野菜づくりの経験はありませんでしたが、みな意欲的に研修に参加しました。早いものだと、2週間くらいで収穫が可能になります。

研修会後、各家庭で早速植え付けを行っており、OBが中心となってオンラインで指導や相談を続けています。

受益者の声

ダシンチレン村

アリウントンガラグさん

「両親と家族4人で暮らしています。中国から野菜が入らなくなり、とても困っていました。初めて農業をしますが、家庭用の野菜を育てることができて幸せです。自分で育てた健康で安全な野菜を食べられると思うと、とても嬉しいです!」

 

 

オンラインで各家庭の栽培の様子が報告されています

訪日研修生OBOGが活躍中!

現地の支援活動に対する緊急募金を募集しています。

皆さま温かなご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

<緊急募金の詳細はコチラ>

http://www.oisca.org/news/?p=13235