2023.06 学校レポート in カンボジア

先生も中心となって

学校を緑豊かな環境へ

 農業が盛んなトボンクムン県に位置するポン・トーク小学校。学校の南側には野菜や果物を売る小さな市場があり、西側には大きなパゴダ(寺院)があります。東側は、多くの農場(ゴム、バナナ、カシューナッツ)があり、緑豊かな景観が広がっています。校長や先生方の責任感が強く、地域からも愛されています。先生たちは自然が大好きで、学校内の環境も改善したいという思いが強く、「子供の森」計画の活動にも非常に協力的です。

 2022年度の植林活動で植えたのは、どのような土壌でもよく育ち、農業省によって植樹が推進されているケランジイや、手入れが簡単で生長の早いメンガなどです。今後は、子どもたちに野菜づくりを指導するための小さな菜園をつくることを計画しています。

 「昨年、オイスカ・カンボジアによる環境教育を通して植樹を指導してくれたおかげで、学校には多くの改善が見られました。植えた木はすべて、子どもたちの手によってよく育っています。毎週月曜日の集会で、子どもたちに木の世話と水やりをするように声かけを行っています」とウン・ソクチャ校長はいいます。「木は背が高くなり、緑が濃くなりました。また、子どもたちが授業前にゴミを拾ってゴミ箱に入れる姿もよく目にします。子どもたちは去年より確実に頑張ってくれています。」と続けてうれしそうに語ってくれました。

自分の木に水やりをするティンくんと友だち
自分の木に水やりをするティンくんと友だち

 ティン・ソチェンさん(12歳、6年生)は、木を植え、手入れをするのが好きだと言います。友だちと一緒に苗木への水やりや堆肥の散布をしています。 両親がカシューナッツやマンゴーの木を育てているので、両親から木の世話の仕方を学んだとのこと。彼は「木がもっと大きくなって、その木の下で遊んだり、自転車を置いたりできるようになってほしいです。先生方が授業の合間にいつも水やりの声かけをしてくれるので、お世話を忘れることなく木を育てることができています」とコメントしてくれました。

ポン・トーク小学校/Pong Toek Primary School

  • 活動開始年 2022年
  • 生徒数 229
  • 所在地 Pong Toek Village, Rokar Popram Commune, Thboung Khmum district and Province