インドネシア・ティンブロスロコ村でのマングローブ植林

 2022年2月、インドネシアの中部ジャワ州ドゥマック県に位置する2つの小学校で、マングローブ植林を行いました。この地域では近年、高波や強風により沿岸浸食の被害が深刻化しています。今回はTOTO水環境基金から助成を受けて取り組む事業の一環で、学校近辺の植林サイトにおいて、マングローブの植林活動を行うこととなりました。これは、子どもたちが自ら植林に参加することで環境問題を自分ごととして認識するとともに、将来的に生態系を活用した「緑の防波堤」を築くことを目的としたものです。活動に先んじて、それぞれの学校では育苗を実施。子どもたちは、泥を詰めたビニールポットにマングローブの胎生種子を挿し、植林できるサイズまで水やりなどの管理を続けて育てていました。

ティンブロスロコ第一小学校での育苗
ティンブロスロコ第一小学校での育苗
ティンブロスロコ第2小学校
ティンブロスロコ第2小学校

男の子も女の子も全身水に浸かりながら植林
男の子も女の子も全身水に浸かりながら植林

苗木も無事に育ち、いよいよ迎えた植林活動には、2月5日にティンブロスロコ第2小学校の5年生32名、2月19日にティンブロスロコ第1小学校の6年生22名が参加。合わせて児童や教員など計63名が参加し、合計3,000本を植栽しました(植栽間隔:1ⅿ×1m)。参加者からは、「今日植えたマングローブが大きく育つのが楽しみです!(6年生)」、「マングローブ植林に参加した教員として、将来的に子どもたちだけでなく学校も恩恵を受けられることを、とても嬉しく思います。 マングローブが育てば、学校を海岸浸食や洪水から守ってくれるでしょう(教員)」といったコメントが寄せられるなど、意義を理解した上で充実した活動ができたことが伺えました。

調整員から植え方のレクチャーを受ける子どもたち
調整員から植え方のレクチャーを受ける子どもたち
苗木が流されないよう、一本ずつ竹の支柱に固定
苗木が流されないよう、一本ずつ竹の支柱に固定

活動概要

・2月5日

ティンブルスロコ第2小学校(5年生32名、教員5名、調整員1名)
植林本数:1,500本
・2月19日

ティンブルスロコ第1小学校(6年生22名、教員2名、調整員1名)

植林本数:1,500本