7月27日、フィリピン・ルソン島北部を震源とするマグニチュード7.0の地震が発生しました。震源は、アブラ州ドローレスから南東約13キロの山岳地帯で、震源の深さは10キロ。まさに震源近くのドローレスに位置するオイスカアブラ農林業研修センター(以下、センター)でも、大きな揺れを経験しました。センターのスタッフや研修生はすぐに外に避難し、幸い人的な被害はなく、また建物にも大きな被害は発生しませんでした。
しかし、周辺地域では、建物被害や地滑りが相次いでいるほか、道路やその他のインフラへの被害が確認されています。「子供の森」計画の活動校でも、校舎が損傷するなど被害が出ているとの報告が届いています。現在、スタッフが関係のあるコミュニティを中心に周辺地域を巡回し、被害状況の確認を行っていますが、一部では道路や橋などが寸断されていることから、訪問できない地域もあります。
現地では余震も続いていることから、自宅が倒壊することを恐れて、多くの住民がテントなどを使って野外で避難生活を続けているようです。
センターでは、28日に他のNGOと協働して、被災者を対象に炊き出しを行うとともに、飲料水の配布を行いました。今後も安全面に留意をしつつ、被害状況の確認を進め、オイスカとしてできることを検討したいと考えています。