2019.5 Malaysia-1

オイルパームやゴムの栽培地となって しまった周囲の山。学校の周囲では、山 火事による被害も多い
オイルパームやゴムの栽培地となって しまった周囲の山。学校の周囲では、山 火事による被害も多い

ふるさとの山に緑が戻る日を夢見て

 

 サバ州テンブナンにあるキパク小学校の周りには、以前は豊かな森が広がっていましたが、今では伐採が進みオイルパームやゴムが栽培されています。地域の環境保全意識を底上げするため、2018年に「子供の森」計画に参加しました。

「山火事で地元の森が焼けてしまい、 とても悲しい気持ちになりました。友だち と力を合わせて、ふるさとに緑を取り戻す 活動をしていきたいと思います」と語って くれたミシェルさん(10 歳)
「山火事で地元の森が焼けてしまい、 とても悲しい気持ちになりました。友だち と力を合わせて、ふるさとに緑を取り戻す 活動をしていきたいと思います」と語って くれたミシェルさん(10 歳)

もともと同校では、校内美化のために花を植えてはいましたが、樹木の植樹は今回が初めて。オイスカのコーディネーターから指導を受けながら、サワーソップや、ランブータン、カラマンシーなど果樹を中心に校庭に苗木を植えました。また、数種類のゴミ箱を設置し、ゴミの分別にも積極的に取り組むなど、意欲的な環境保全に向けた活動を行っており、今では周辺のモデルとなっています。 2019年1月には日本からの訪問客と一緒に植林も行い、活動に弾みがついたキパク小学校。環境の大切さをより多くの人に発信できるよう、これからも頑張っていきます。

SK Kipaku/キパク小学校

●活動開始年 2018年 ●児童数 134人
●所在地 Peti Surat, Tambunan, Sabah