2018.5 Philippines-1

子どもたちが交代で苗木に水をあげます
子どもたちが交代で苗木に水をあげます

多様性の豊かさに気付く

きっかけに

 

 キッマラバ小学校は、2008年から「子供の森」計画に参加しており、校庭には子どもたちが植えたさまざまな果樹が実っています。2017年度は、郷土樹種を中心に100本の苗木を植え、今でも子どもたちが大切に管理を続けています。また、不要になったものを材料にして行ったリサイクル工作では、子どもたちは大熱狂。貴重な資源を守ることの大切さを楽しみながら勉強できました。

2008年からの活動でこんなに大きな学校の森ができました!
2008年からの活動でこんなに大きな学校の森ができました!

 活動を継続する中で、少しずつ子どもたちの環境に対する意識が高まってきたように感じています。自然を守ることの重要性を学ぶだけでなく、自分たちが食べているものがどのようにして育てられているのかを知ることで、自然や周りの人々に対する感謝の気持ちが芽生えています。また、多様性を守ることの大切さを学ぶことで、民族や宗教、性別や年代などの違いについても互いに尊重し、理解することが大切なのだと気づく子どもたちが増えています。一見単純に見える木を植えるという行為は、わたしたちの地域と環境をさまざまな方法で守ってくれます。子どもたちの“気づき”を大切にしながら、これからも活動に取り組んでいきます。

Kimmalaba Elementary School / キッマラバ小学校

●活動開始年 2008年 ●児童数 123人  ●所在地 Kimmalaba Dolores, Abra