2018.5 India-2

学校で収穫した野菜を並べる子どもたち
学校で収穫した野菜を並べる子どもたち

頼もしい地域のリーダーたちが育っています

 

 アサンプションAUP学校はケララ州ワヤナード県バサリーの国道212号線の脇にある学校です。この学校は、先生たちが子どもたちに草花や木の知識を教えたいと希望し「子供の森」計画に参加しました。

コーディネーターが日本で学んだ田んぼの草取りの方法を子どもたちにも教えています
コーディネーターが日本で学んだ田んぼの草取りの方法を子どもたちにも教えています

 子どもたちは、樹木の知識だけでなく、樹種ごとの植え方から管理の仕方まで、実践活動を通じて多くのことを学んでいます。植林活動に加え、子どもたちが楽しみにしているのは有機農法の学習と学校菜園づくりです。今では141種類のハーブと野菜が学校の敷地内に植えられています。ここで収穫された野菜は子どもたちの栄養源として給食などに重宝され、ハーブはそれぞれの家庭に持ち帰り生活に役立てられています。12歳のシカ・ルブナさんは「農業は私たちの文化であり、自然から学ぶことは学校の授業よりも面白いです」と嬉しそうに話してくれました。2016年から「子供の森」計画に参加した新しい学校ですが、既に子どもたちの心の中には自然を愛し、緑に敬意を示す心が少しずつ育っています。これからは学校を起点として、生物多様性の大切さを教えていく活動を周辺地域にも展開したいと考えています。

Assumption AUP School / アサンプションAUP学校

●活動開始年 2016年 ●生徒数 1,460人   ●所在地 Bathery, Wayanad, Kerala