2018.5 China・Inner Mongolia-1

「砂漠の大きさに驚きましたが、負けずに取り組む人間の可能性の大きさにも驚いた」と話す参加者
「砂漠の大きさに驚きましたが、負けずに取り組む人間の可能性の大きさにも驚いた」と話す参加者

砂漠化問題を身近に感じる

ボランティア

 この大学は、古都西安にある中国西北地域における教育の重点大学です。ここでは日本語の他にも英語、ロシア語コースがあり、卒業生は西北地域の日系企業などに就職しています。オイスカのスタッフが、日本語学科にて環境講座を行ったところ、興味のある学生がアラシャンの砂漠緑化現場を視察に訪れ、そこから毎年ボランティアが現地を訪れるようになりました。参加する人数を減らさなければならないほど、毎年多くの学生からボランティアの希望が来ています。

このとてつもなく広大な砂漠がいつか緑の大地になることを夢見て・・・
このとてつもなく広大な砂漠がいつか緑の大地になることを夢見て・・・

 2017年は、梭梭(ソウソウ)5000本の植林を行いました。ソウソウは乾燥に強い灌木で、根に漢方薬であるニクジュヨウを寄生させることで遊牧民の収入にもつながります。ボランティアに参加した市来弘志先生は「中国の砂漠はあちこち行きましたが、アラシャンは中でも環境の厳しいところだと思います。そこで長年にわたって植林を続けているこの取り組みは本当に素晴らしいと思います。今後も日本語学科を中心として学生によるボランティアを派遣し、日本と中国が協力して砂漠化に立ち向かうこのプロジェクトを応援していきたいと考えています」と笑顔で語ってくれました。

School of Foreign Languages Shanxi Normal University / 陕西师范大学外国語学院

●活動開始年 2013年 ●学生数 1,603人

●所在地 陕西省西安市長安南路199号