2018.5 Cambodia-1

植林の前には、活動の意義と木の植え方についてのレクチャーを実施
植林の前には、活動の意義と木の植え方についてのレクチャーを実施

苗木とともに意識も育つ

 トゥールメア小学校は、コンポンチャム州の州都から38キロの田舎にあります。学校には、土質もよい広い敷地がありましたが、子どもたちが休めるような木陰はなかったため、緑化を進めながら環境への理解を深めたいとの校長先生の希望で「子供の森」計画の活動が始まりました。

チーク260 本、シタン50 本、ケランジィ30 本、メンガ10 本を植樹
チーク260 本、シタン50 本、ケランジィ30 本、メンガ10 本を植樹

 初めての活動では、チークや美しい色味と木目を持つケランジィなど350本の苗木を植えました。植林後も、子どもたちが協力し、草取りや水やりなど苗木のお世話を続けています。また、ゴミの分別やリサイクルに関するセミナーなどを行い、校内にゴミ箱を設置したことで、あちこちに散らばっていたゴミも少なくなりました。図書室の司書として働くソーン先生は、「子どもたちがゴミを拾い、ゴミ箱に捨て、ゴミ捨て場に持っていくのをよく見かけます。また図書館に入る前には、必ず手を洗うようになりました。環境について学んだことで、身の回りの環境や衛生に対する意識も変わったようです」と子どもたちの変化を語ってくれました。今後は、植えた苗木の管理を継続しながら、学校の森がさらに大きくなるよう植林を続けていきたいと考えています。

Tuol Meas Primary School / トゥールメア小学校

●活動開始年 2017年 ●児童数 408人

●所在地 Tuol Meas, Ta ong, ChamkarLeu, Kampong Cham province