砂漠化防止に向けた子どもたちの挑戦
阿拉善左旗第二実験小学校は、内モンゴル自治区・阿拉善(アラシャン)の町の中にあり、普段から環境美化に力を入れています。この学校は、年間降水量が400mmと東京の3分の1しかない乾燥した高原地帯に位置しており、冬の平均気温も-11℃と厳しい環境にあります。周囲は植生もまばらな砂漠となっていますが、砂漠化防止に向けた取り組みを経験したことがない子どもたちが多く、実践的な環境教育に取り組みたいと学校からの要望があったため2012年に「子供の森」計画に参加しました。
2016年は梭梭(ソウソウ)という内モンゴル自治区の厳しい乾燥にも耐えられる木を植林しました。子どもたちは、木の種類によって様々な役割があることや、生物多様性の重要性などを勉強しながら活動に取り組みました。また植林に加え普段から学校内でゴミの分別や清掃活動を行っています。そのような取り組みを通じて、この小学校の校長先生は「環境への取り組みに対して積極的に行動する子どもたちが多くなってきた」と話しており、成果が少しずつ見え始めています。2017年は植林をしながら地元の砂漠の植物調査などの環境教育活動を実施する予定です。
Alashan Left barner NO.2 Expermental elementary school/ 阿拉善左旗第二実験小学校
活動開始年 2012年
生徒数 559名
所在地 阿拉善盟巴彦浩特鎮土尔扈特南路