2015.5 China-1

乾いた大地に緑が広がるように、 皆で協力しながら植林しています
乾いた大地に緑が広がるように、 皆で協力しながら植林しています

緑が広がることを信じて

 阿拉善左旗モンゴル族学校は、9年生まである小中一貫校で、農牧民の子どもが多く通っており、学校にある寄宿舎で生活する子どもたちも多くいます。内モンゴルでの「子供の森」計画活動の拠点となっているオイスカの阿拉善沙漠生態研究研修センター近くにあるため、子どもたちは同センターで行っている砂漠でも育つソウソウという木の植林やその管理に積極的に参加しています。また、他の地域の人々と植林を通じて交流したり砂漠の状況を観察しながら歩くなど、植林活動だけでなく文化交流や環境学習にも取り組んでいます。

植林活動では交流も楽しみの1つ
植林活動では交流も楽しみの1つ

  子どもたちはこれまで植林や環境のことを学ぶ機会はほとんどありませんでしたが、「子供の森」計画の活動を通じて植林はもちろん、自然と触れ合う活動やゴミ問題などについて学ぶことができるようになりました。5年生のテルンさんは「日差しが強く暑い中での植林は大変ですが、友達と協力し、これから私たちの地域に緑が広がっていくことを願いながら頑張っています」とふるさとの未来に向けた思いを語ってくれました。活動を通じて、子どもたちは自分たちのふるさとやモンゴル文化を想う心も育んでいるようです。今後は植林活動を継続しながら、こうした子どもたちの意識の変化につながる環境教育により力を入れていく予定です。

阿拉善左旗モンゴル族学校 Alashan Mongolian School

●活動開始年 2013 年 ●生徒数 370 人
●所在地 阿拉善左旗巴彦浩特鎮西花園北街