自然に触れて生まれる子どもたちの気づき
パグオコン小学校は、マレーシアで「子供の森」計画を開始した1992年当初から活動を継続している学校です。緑が少なかった地域を緑化し、環境を良くしていきたい、自分たちの住んでいる環境やその環境を保全する方法について子どもたちに伝えたいという地域住民の願いを受けて活動を続けています。20年以上続く活動で育てた木々は大きく成長し、子どもたちが休める木陰や気持ちの良い空気をもたらしてくれるようになりました。
子どもたちは、学校にとどまらず周辺地域での植林活動を行うとともに、道路や山でのゴミ拾いも行っています。山では木の種類や周囲の自然を観察しながらゴミを拾い、改めて地域の自然を守る大切さに気づき、日頃からゴミは決まった場所に捨てようという心がけにもつながりました。また、自然環境について理解を深めるためのエコキャンプに参加したり、オイスカの研修センターを訪れ、有機農業について勉強するなど、子どもたちは様々な活動に積極的に参加して、大きな学びを得ています。今後も植林活動を継続しながら、子どもたちが実際に自然に触れ勉強できる機会づくりに力を入れていきたいと思います。
パグオコン小学校 Primary School Paguokon
●活動開始年 1992 年 ●生徒数 163 人 ●所在地 PAGUAKON, TENOM, SABAH