2013.3 Bangladesh-2

学校をぐるりと囲むフェンスに守られる苗
学校をぐるりと囲むフェンスに守られる苗

『家畜との共生』

バングラディシュ

これまでの長年の活動の中で、いつも抱えていた悩みがあります。それは家畜によってせっかく植えた苗木が食べられてしまうという問題です。近隣住民の多くは、農業や漁業を営みながら家畜を放し飼いにしています。仕事を手伝ってくれる牛、水牛、収入源となるヤギ、ヒツジ、牛、これらの住民にとってとても貴重な家畜は、一方で全てが若い苗木にとっては脅威となります。

家畜による被害の心配が消え、生徒達も安心!
家畜による被害の心配が消え、生徒達も安心!

しかし、決して裕福とは言えないこの地域において、地域の自然環境を保全するためとはいえ、「家畜の放し飼いをやめて下さい」とお願いすることはできません。そこで学校側では数年前から資金を積み立てを始め、またオイスカの協力もあり、今年ようやく、学校の周囲を囲むフェンスを設置する事ができました。このフェンス設置に取り組んだヌルル・ホサイン校長先生は、「近隣の皆さんとの良い関係を保ちながら活動を続けられる。それが一番嬉しいことだ」と喜びを語るとともに、より一層子どもたちに植林の意義を伝えながらの活動に力を入れることを約束してくれました。

JB高校 JB High School

・活動開始年:2004年 ・生徒数:601人 ・所在地:Illishia, Chakaria, Cox’s Bazar