2013.3 Bangladesh-1

増築中の校舎の前に植林しました
増築中の校舎の前に植林しました

『木が育む心』

バングラディシュ

年々子どもの数が増え続けるハティマラ高校では、増加する生徒数に対応するため、現在校舎を増築中です。生徒数が多くなると一般的には学校の規則を守らない生徒が増えるなど校風が乱れてくることが心配されます。しかしこの学校は近所でも評判の規則正しい生徒たちで知られています。校長先生によると実はこれには、「子供の森」計画の一つの成果ということです。

子どもたちは校庭に植えた苗木の管理を当番制で行うことになっており、生徒たちはこれを自主的に管理し、お互いの当番の役割分担を守っているかをチェックし合うことで、規則を守る習慣を身につけることが出来ていると言います。また、毎日木に触れ、木々が成長する様子を見ていることは、子どもたちの心を豊かにする効果もあるようです。

ヒモが足らず草を結び臨機応変に対応!
ヒモが足らず草を結び臨機応変に対応!

近年の目覚ましい経済発展に伴って、首都ダッカ近郊では自然が急速に失われています。このような都市部でこそ自然と関わる一つの機会として、また子どもたちの心を豊かにするきっかけとして「子供の森」計画を今後も進めていきたいと考えています。

ハティマラ高校 Hatimara High School

・活動開始年:1995年 ・生徒数:1,100人 ・所在地:Hatimara,Kashimpur,Gazipur