2012.2 Philippines-topics-2

丸めて天日干しした紙は、まるで石のよう
丸めて天日干しした紙は、まるで石のよう

『簡単・便利なリサイクル』

フィリピン・パラワン

 

左の写真の軽石のようなもの、何に見えるでしょうか?実はこれ、不要になった紙からできた燃料なんです。「子供の森」計画では、学校のゴミの分別と3R(Reduce、Reuse、Recycle)を推進しています。学校では特に紙ゴミが多く、これを何かに利用できないかと考え出されたのが、ペーパーチャコール(紙炭)と呼ばれるこの燃料。作り方は、不要になった紙を一晩水に漬け、ゴルフボール大に丸めて天日干しするだけ、と簡単です。学校でこの作り方を教わった子どもたちは家庭で実際にペーパーチャコールを作り、料理用の燃料として利用しています。木炭と違って煤が出ることもなく、材料費もかからず簡単に作れるので、大人たちからも好評です。不要な紙をこうして再利用するようになってから、道端に捨てられる紙ゴミが減り、また薪用に切る木も少なくて済むようになりました。「子供の森」計画では、こうした新しいアイディアを取り入れながら、環境保全活動が人々の生活に根付くように取り組んでいます。

コンロに入れて、木炭の代わりに使います
コンロに入れて、木炭の代わりに使います