2012.2 Philippines-11

校庭でボールを追いかける子どもたち。校舎の後ろには、「子供の森」計画で育てた森が広がっています
校庭でボールを追いかける子どもたち。校舎の後ろには、「子供の森」計画で育てた森が広がっています

『元気な子どもたちも育っています』

フィリピン・ミンダナオ島西部地域

 

サンニコラス小学校の一日は、校庭の掃除から始まります。「子供の森」計画を通じて環境保護について学んだ子どもたちは、進んでゴミ拾いや分別をするようになりました。きれいになった校庭では、毎日のように子どもたちが元気に走り回っています。中でも最近フィリピンの子どもたちの間で人気なのが、サッカー。マニラで開催されるフィリピン代表チームと海外の代表チームとの試合がテレビや新聞で大きく取り上げられるようになり、地方にもサッカー熱が伝わってきているようです。「子供の森」計画のコーディネーターたちも、学校を訪問する際、子どもたちにサッカーを教えてとせがまれることがしばしば。思いっきりボールを追いかけたあとは、「子供の森」計画で育てた木々の下で一休み。木陰の涼しさを感じることで、木々の大切さを実感することができます。こうして健全な自然の中で、心身ともに健康な子どもたちを育てる。そしてその子どもたちが、また次の世代に自然の大切さを伝えて行く―これこそ、「子供の森」計画が目指す理想です。

試合後の記念撮影。後ろにはいつの間にか観客がいっぱい
試合後の記念撮影。後ろにはいつの間にか観客がいっぱい

サンニコラス小学校  San Nicolas Elementary School

●活動開始年:2000年 ●生徒数:240人 ●所在地:San Nicolas, Dapitan City, Zamboanga del Norte