10年の成果

植林活動を楽しむ生徒たち 急な斜面も背の高い雑草もへっちゃら
植林活動を楽しむ生徒たち 急な斜面も背の高い雑草もへっちゃら

フィリピン:ルソン島・ヌエバエシハ州

「10年間で5,000本の木を植えよう!」という目標の下、「子供の森」計画に参加したのが2001年。それからちょうど10年が経ち、かつて草地だったところには5,200本以上の木々が植えられ大きな森に育ちました。

10年間という道のりの間には、大変なこともありました。2004年11月に、ヌエバエシハ州と隣のオーロラ州に立て続けに台風が到来。この学校がある地域一帯も大きな被害に見舞われました。

背の高い木が立ち並ぶフォレストパーク
背の高い木が立ち並ぶフォレストパーク

しかし、子どもたちや先生たちはめげずに植林と管理を続け、今では3haあまりの土地が森に変わり、“フォレストパーク”として子どもたちや地域の人々に親しまれています。また、植林地は川沿いまで広がっており、堤防の強化にも役立っています。
 この学校の活動は、生徒や先生、地域住民から地方自治体までを巻き込んだ環境保全活動として、地域を管轄する環境天然資源省や森林管理局の担当官からも高い評価を得ています。次の世代の子どもたちにも環境保全活動を受け継いでいってもらいたいと願いながら、今後も活動を続けていきます。

ヌエバエシハ工科大学付属ハイスクール Nueva Ecija University of Science and Technology

●活動開始年:2001年 ●生徒数:1,300人 ●所在地:Gabaldon, Nueva Ecija