ミャンマーの「子供の森」計画10周年

2001年の植林の写真  植林した木とチョースエリン君(当時6歳)
2001年の植林の写真 植林した木とチョースエリン君(当時6歳)

ミャンマー:パコック県

オイスカセンターのあるミャンマーの中央乾燥地帯は、年間降水量が平均400mm、暑季(3〜5月)には気温が45℃まで上がる大変厳しい環境の場所です。そのような環境で生育できる樹種は限られているため、森林はなく周辺にはまばらな灌木地帯だけが広がっています。

当時植林した木とチョースエリン君(16歳)
当時植林した木とチョースエリン君(16歳)

しかし、住民が日々の炊事やレンガ焼きの薪として利用するため、少ない潅木も伐採され減少の一途をたどっていました。このまま何もしなければ環境はさらに悪化してしまう。そのような危機感から、オイスカはまずセンターの隣村にある2つの小学校から2001年に「子供の森」計画を開始しました。その最初の学校がテイワ小学校でした。

10年前にCFPに参加した子供たちも今では高校生。 当時植えた木と一緒に。
10年前にCFPに参加した子供たちも今では高校生。 当時植えた木と一緒に。

幼木を食べる家畜、劣悪な土壌条件、そして灌水に適さない井戸水の問題など、いくつもの困難にぶつかりながら活動を進めた最初の年の活動。その時の経験 が、後の他の学校での活動へと活かされ現在に至っています。そして2011年はミャンマーでの「子供の森」計画が10年目を迎えます。初心を忘れず今後も 取り組みを進めていきます。

テイワ小学校 Thet Ywar Primary School

●活動開始年:2001年 ●生徒数:75人 ●所在地:Thet Ywar Village, Yesagyo Township