2021.7 Uzbekistan

アラル海での植林の様子。白く見えるのは、土中からふき出している塩。ここからまきあがる砂嵐は、塩分を含む“塩嵐”となる。
アラル海での植林の様子。白く見えるのは、土中からふき出している塩。ここからまきあがる砂嵐は、塩分を含む“塩嵐”となる。

体験する大切さを学ぶ

 この学校は、2003年に設立された、ウズベキスタン西部、カ ラカルパクスタン州にある農業大学です。同州には、21世紀 最大の環境問題ともいわれる干上がった塩湖・アラル海があ り、同校も2017年からオイスカと共に、砂漠化防止に向けた 活動に取り組んでいます。

インタビューに応えてくれたダミールさん(26 歳)
インタビューに応えてくれたダミールさん(26 歳)

 2020年は新型コロナの影響で一時休校措置が取られましたが、学校再開後、学生を対象に、砂漠化問題についての講義を実施。また林業専攻の学生と教員と共に、アラル海の植林地に植林を行いました。植えたのは、“砂漠のマングローブ”の異名を持つ、乾燥に強い灌木・サクサウールです。同校のダミールさんは、「アラル海の砂漠化はとても深刻な問題で、ここから砂嵐が起こっている。この地を緑化することは、非常に大切なこと。実際に植林に参加できてよかった」と語るなど、実体験することの重要性を実感する機会となりました。

タシケント州立農業大学ヌクス分校/Tashkent Agricultural University Nukus Branch

●活動開始年 2017年 ●生徒数 1600人

●所在地 Abdambetov st, Nukus, Karakalpak State