2018.5 Myanmar-1

低学年の子どもたちにもゴミの分別を教えてくれているミンカンアウン君(12歳)
低学年の子どもたちにもゴミの分別を教えてくれているミンカンアウン君(12歳)

先輩から後輩に受け継がれる学校の森

 

 カンサトー学校がある地域は、土地がやせており、住民たちは穀物ではなく日焼け止め等として使われるタナカの木を栽培しています。20年ほど前にはできた稲作も、近年は水不足や不安定な気候によりできなくなりました。乾いた大地に潤いが戻るようにと、2008年から「子供の森」計画に参加しました。

先輩たちが植えた木はこんなに大きくなりました
先輩たちが植えた木はこんなに大きくなりました

 長年の活動が実り、校庭には子どもたちが勉強したり、遊んだりできる木陰ができ、心地よい風が吹くようになりました。学校に水タンクができたので、乾季でも最低限の水をあげられるようになり、子どもたちがグループに分かれて担当しながら水やりを行っています。おかげで苗木も枯れることなく順調に成長しています。また、ゴミの分別に力を入れ、家庭で実践する子どもたちも増えています。ハンスエ校長は、「以前は、環境やゴミの問題についてどのように教えたらよいか分かりませんでした。今では、子どもたちだけでなく、村の住民たちの意識も変わってきました。皆さんのサポートに心から感謝しています」と喜びの声を伝えてくれました。今後は植林場所を地域に広げ、緑の並木が続くような環境をつくっていきたいです。

Khan Sart Post Middle School / カンサトー学校

●活動開始年 2008年 ●生徒数 170人●  所在地 Khan Sart Village, Yezagyo