北京の小学生も環境キャンプに参加

親子で植林作業
親子で植林作業

阿拉善の黄砂は1300km離れた北京にまで飛んで行っており、中国全土で重要な問題として認識されています。中国での10大環境問題の一つとも言われています。

この阿拉善の砂漠化問題を解決するためには地元阿拉善のみならず、沿海部や北京などの都会の人たちの協力も必要です。中国社会はこれまで経済優先の社会でしたが、経済の急成長によって、環境を見直す余裕がでてきています。また、北京等の都会の小学生にとって、普段自然にふれあう機会が少ないため、勉強だけでなく、自然体験の必要性も広く認識されており、オイスカのセンターでは砂漠化の体験と、環境保全活動の体験が両方出来る、ということで注目を集めています。実際、2010年の5月、北京の小学生親子56名が参加して環境理解のための植林キャンプを北京の教育機関の協力で実施しました。植林と環境講座を実施しました。

また、これまでは日本から沢山の学生を受け入れてきましたが、近年は北京等の大学生の関心も大きくなっています。2010年は、早稲田大学と北京大学の学生団と中国各地や海外の留学生の組織した団体が来訪しました。こうした学生の人たちがボランティアを組織して協力する時代がすぐそこまできているようです。